GA文庫の霜島ケイ『カラクリ荘の異人たち~もしくは賽河原町奇談~』は、「封殺鬼」シリーズの著者による、少し不思議系小説。
バスを降りたらそこは別世界だった!?
太一が下宿することとなった「空栗荘」は、なんと「こちら側」の世界妖怪達の住む「あちら側」の境目に建っていた。そこで出会った住人達は、どちら側も変わり者ばかり。太一の少し不思議な日々が始まる……。霜島ケイが贈る、新・不思議奇談!
父の頼みで下宿することとなった賽河原町にある「空栗荘」。 一見なんの変哲もない古いだけの建物だと思っていたら、そこは妖怪の住む「あちら側」の賽河原町との境目にある建物だったのだ。 勝手に歩き回る市松人形に、喋るカラス、ろくろっ首……。不思議がしぜんとそこに「居る」世界が、扉の向こうに広がっていた。 そんな不思議を「不思議」とは思わない、空栗荘の住人達も癖のある人ばかり。 ――太一のちょっとかわった下宿生活が始まった。