2006年、2007年には少女小説の新規レーベルがいろいろはじまりました。
2006年に創刊がアナウンスされていた小学館「ルルル文庫」だけではなく、ボーイズラブレーベル「もえぎ文庫」のスピンアウト「もえぎ文庫ピュアリー」、やはりボーイズラブレーベルを持っているフロンティアワークスから「フィリア文庫」、年末にはコーエーから「GAMECITY文庫」が創刊しました。2006年にはエンターブレインから「B's-LOG文庫」がはじまっています。
「ルルル文庫」は創刊アナウンスから1年かかったわりにB's-LOG文庫とどっこいどっこいな位置を占めてる感じがします。とはいっても今までなら訳されなかっただろう海外小説の翻訳を手がけてくれるのが面白い。
「もえぎ文庫ピュアリー」は生々しくないボーイズラブの方が主体になっている気配があります。乙女系が「キスとDO-JIN!」シリーズだけではなく「モテMAX!」も始まり、とりあえず完全ボーイズラブ化だけは避けられそうな気配。
「フィリア文庫」は、現状「セイント・ビースト」ノベライズのみの展開。もえぎ文庫ピュアリー以上にスピンアウト用レーベルのようです。
コーエーの「GAMECITY文庫」は、以前から単行本で展開していた自社の女性向けゲームのノベライズを昨今の出版事情を鑑みて文庫形態で出す模様。来年には中国語圏小説の翻訳を発売しますし、新人原稿募集を開始しているので、今後オリジナル展開があるといいんですが。
「B's-LOG文庫」は創刊1年たちましたが、まだレーベルをぐいぐい引っ張っていけるヒットは出ていない印象。多くは他社で書いていた作家を起用しています。新人が今年デビューですのでこれからどう育っていくかでしょうか。
来年は一迅社がライトノベルに参入するという情報があり、そのような展開を行うか興味深いです。