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読んだ本: 2006年10月 Archive
2006年10月23日から10月29日に読んだ本
日曜日なので読了報告です。
ライトノベルは3冊。B's-LOG文庫1冊、富士見ミステリー文庫1冊、富士見ファンタジア文庫1冊です。
金の王子と金の姫 ~神の眠る国の物語~
平和な王宮が一気に敵に襲われ、なんとか脱出したが双子の妹姫だけはぐれてしまい、しかも妹姫は「神」を宿す羽目に。なんとか別の国に逃れて男装し騎士として仕えることになったが……恋愛模様の混乱ぶりと、国を滅ぼした敵との今後を楽しむべきかなあ。
hReview by Stella , 2006/10/29

- 金の王子と金の姫 ~神の眠る国の物語~
- 剛 しいら 佐倉 汐
- エンターブレイン 2006-10-14
星屑エンプレス〈2〉 きりきりなぼくの日常
前巻冒頭でサイボーグしかも銀河帝国最高レベルの技術を駆使したものになってしまって「帝国の備品」になってしまった主人公、片思いの相手が捜査研修中に重傷を負ったのに見舞いに行くことすらできず、ナオシスタ皇女(サイボーグになった原因)に泣きついたことで起きる一騒動。ナオシスタ皇女が肉体年齢10歳な理由が後付で出てくる感じがするのが気に入らないけど、バラエティに富んだ異星人たちと変なSFギミックは相変わらず。六曜博士の暴走度アップ。ナオシスタ皇女がまともに見えるようになってしまいました。
hReview by Stella , 2006/10/29

- きりきりなぼくの日常―星屑エンプレス〈2〉
- 小林 めぐみ
- 富士見書房 2006-10
抗いし者たちの系譜 虚構の勇者
コンゲーム再び。積読状態になってたのですが、読み始めたら止められませんでした。「かつての勇者は魔王となった。ならば現魔王を倒す勇者が存在するはず」という書簡が有力者に出回ったことをきっかけに起こる策謀劇。主人公サラはわりと脇に追いやられ、スキピオとラジャスが振り回されてる様がよい。そしてナナはどんどん謎が深まってます。本人気付いてないし、気付かせないようにしてるけど、ラジャスは実はアドバンテージ持ってる。それに気がついてしまったらどうなるんだろうねえ。それは最終巻用のネタか。
hReview by Stella , 2006/10/29

- 抗いし者たちの系譜 虚構の勇者
- 三浦 良 KIRIN
- 富士見書房 2006-05-20
新書1冊。講談社現代新書です。
教育と国家
「保守派」な人たちがいかに欺瞞に満ちたことを言ってるかを指摘してます。指摘している点はそれなりに納得できるんだけど、どうして私は「なんか違うんだよなあ」と思ってしまうんだろう。第一章で指摘されている「メディア環境によって問い直されている近代の学校制度」を突っ込んで追求してほしかった。この本とは関係ないけど、日本の伝統文化たる「本歌取り」を、どうすれば大切にできるようになるんだろう。
hReview by Stella , 2006/10/29

- 教育と国家
- 高橋 哲哉
- 講談社 2004-10-19
単行本フィクション1冊。
トワイライト〈1〉愛した人はヴァンパイア
原作を3分冊した1巻目。主人公ベラは母親の再婚をきっかけに南部フェニックスから西海岸北部シアトル近くのフォークスという町に引っ越す。転校先には他の人と異彩を放つ5人のグループがいて、そのうちの一人エドワードは「近づくな」と言いつつベラの危機にを助ける……サブタイトルの件は未確定でもってネタバレなんだがいいのか?
hReview by Stella , 2006/10/29

- トワイライト〈1〉愛した人はヴァンパイア
- ステファニー メイヤー Stephenie Meyer 小原 亜美
- ソニーマガジンズ 2005-08
単行本ノンフィクション3冊。
高学歴ノーリターン
相変わらず光文社ペーパーバックスは読み辛い。余計な英単語要らないよ。内容は「無理に頑張って一流大学に行っても、最初からハイソサエティな人や起業や投資で賭けに勝った人には及ばない」というもの。わかってる人は多いけど、でも「受験競争」に脱落するわけにはいかない、って状況なのかなあ。著者が出会った東大卒キャリア組の例は、著者の東大コンプレックスが垣間見えて楽しい。
hReview by Stella , 2006/10/29

- 高学歴ノーリターン The School Record Dose Not Pay
- 中野 雅至
- 光文社 2005-11-22
イエスの王朝 一族の秘められた歴史
イエスの行動はローマやハスモン朝支配からの脱却を目指すユダヤ改革運動という視点で読んだイエス論。参照資料一覧がなかったり推論に推論を重ねる部分があったりと学術書としては薦められないですけど、ネタとしてはなかなか面白いです。
hReview by Stella , 2006/10/29

- イエスの王朝 一族の秘められた歴史
- ジェイムズ・D・テイバー 伏見 威蕃 黒川 由美
- ソフトバンククリエイティブ 2006-05-20
家族力 「いい親」が子どもをダメにする
他人の専門家なんかに相談せずに、自分の親などの経験者に相談しなさい、というのが冒頭。それで終わってもいいけど、実態として「自分の親」がすでに専門家に頼った世代なんだよね。「子育ての本当の目的は、子どもを大人に育て上げること」「信頼関係を結ぶことではなくリーダーシップ」あたりは蒙を啓かれた感じ。あと、学校に対してごねる日本の親の話を時々聞きますが、この本の終わりのほうに同様にごねる困った親の話があって、アメリカも同じなのかねえ、と思いました。
hReview by Stella , 2006/10/29

- 家族力―「いい親」が子どもをダメにする
- ジョン ロズモンド John Rosemond 大沢 章子
- 主婦の友社 2006-08
2006年10月16日から10月22日に読んだ本
日曜日なので読了報告です。今週も4冊しか読めてません。
ライトノベルは1冊。
マリア様がみてる 仮面のアクトレス
生徒会長選挙の話。今回の生徒会長選挙も波乱の展開。いい加減じれったいなあ、とは思いますが、瞳子の心を動かすにはこのくらいの期間が必要なのかねえ。
hReview by Stella , 2006/10/22

- マリア様がみてる (仮面のアクトレス)
- 今野 緒雪
- 集英社 2006-06-30
新書は1冊。
ミッション・スクール
要するに「もとは華族の令嬢のためにつくられたという、伝統あるカトリック系お嬢様学校」なるものが存在し得ないにもかかわらず、読者がそういう存在に違和感を覚えない理由を、キリスト教系学校の歴史や文学に登場するミッションスクール卒業者と思わしき登場人物に基づいて分析しています。真面目。ただし著者は田中哲弥『ミッションスクール』も読んでる(よりによって著者名が誤字だけど)。
hReview by Stella , 2006/10/22

- ミッション・スクール
- 佐藤 八寿子
- 中央公論新社 2006-09
ノンフィクション単行本2冊。
ヤバい経済学
あんまりヤバくはなかったけどね。インセンティブは金だけじゃないし、献血のように「少額だと減り、多額だと質が悪くなる」みたいなこともあるわけで、行動経済学(になるのかな?)は難しい。
hReview by Stella , 2006/10/22

- ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
- スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー 望月 衛
- 東洋経済新報社 2006-04-28
2006年10月9日から10月15日に読んだ本
日曜日なので読了報告です。7冊ぐらい読めるかな、と思ったら4冊しか読めてませんでした。積読は増える一方です。
ライトノベルは2冊。電撃文庫と講談社X文庫ホワイトハートです。
空ノ鐘の響く惑星で 12巻
全体を通しての感想はすでに書きましたが、もう一度。「パンプキン、お前はいつから主役になった」。納まるべきものは全て納まった最終巻でした。
hReview by Stella , 2006/10/15

- 空ノ鐘の響く惑星で〈12〉
- 渡瀬 草一郎
- メディアワークス 2006-10
黒の眠り 薔薇の約束 ウナ・ヴォルタ物語
ひょんなことで夢魔(女)の封印を解いた主人公(女)が、夢魔に「私の旦那さま(男)の生まれ変わり(はあと)」と付きまとわれる話。どう見ても百合です。本当にありがとうございました。表紙の右側の金髪美形は絶賛片思い中のヘタレ男(どう見てもサブキャラ)なのがなあ。ちなみに左側がヒロインです。この著者は今までシリアス恋愛中華ファンタジーしか書いてなかったのでコミカルとの噂を聞いて大丈夫かと思いましたが、今のところ大丈夫そう。
hReview by Stella , 2006/10/15

- 黒の眠り 薔薇の約束 ウナ・ヴォルタ物語
- 森崎 朝香 由貴 海里
- 講談社 2006-09-30
新書は2冊。生活人新書と岩波新書。
未妊 「産む」と決められない
仕事が忙しかったり面白かったりでなかなか子供を産む気になれなかったり、「妊娠したら結婚する」未婚カップルの話など。情報が多すぎたり未婚であったほうが楽に思えたりしてなかなか妊娠に踏み切れない事例が多く紹介されています。後半は不妊治療の話。「妊娠を先延ばしにした挙句、もしかしたら二十代だったら妊娠できたかもしれないと言われた」なんて話が出てくると、なんだか悲しくなってきます。
hReview by Stella , 2006/10/15

- 未妊―「産む」と決められない
- 河合 蘭
- 日本放送出版協会 2006-04
格差社会 何が問題なのか
いろいろな数字を用いて、日本の所得格差を検証しています。薄く広くという形になって論点が散漫になってる気もしますけど。
hReview by Stella , 2006/10/15

- 格差社会―何が問題なのか
- 橘木 俊詔
- 岩波書店 2006-09
祝『空ノ鐘の響く惑星で』完結
渡瀬草一郎の『空ノ鐘の響く惑星で』が先日発売された12巻で無事完結しました。12巻を読み終わってまず思ったのは「パンプキンエンド」。まさかここまで主役を食うとは思ってませんでした。
異世界ファンタジーSF風味。信仰の中心になっている神殿にある「御柱」から出てきた少女と主人公が出会い、彼女を追って現れた人達によって、よりによって国王と皇太子が惨殺。内乱になるわ隣国から侵攻されるわ影で糸ひく連中はいるわで世界の秘密と危機に巻き込まれていくという筋。
主人公のフェリオは、主人公らしく真面目で素直で聞き分けがよくて戦闘に強くて朴念仁なのですが、いい子すぎて影が薄くなってしまったのが難点。影の薄さはアルスラーン級かな(『アルスラーン戦記』の完結はいつだ)。最終的に無難すぎる形になってしまいました。
「来訪者」のリセリナ。正ヒロインと思ったらダブルヒロインの片割れ。もう一人のヒロイン・ウルクに比べて見せ場が少なかったような。ウルクは1巻登場時にはここまで策を弄するタイプだとは思いませんでした。
リセリナを追ってきたグループのうち、一番キャラが薄かったのが、一番悲劇的だったバニッシュだというのはなんともいいがたい。キャラが一番立ってなかったからかな。それとも名前(vanish:消失)が悪かったのか。
主人公と敵対した人達、兄レジークやカシナートなどは、登場時点では相容れない敵であったのに、事情が説明されていくにつれどんどん矮小化してくのがちょっと悲しかった。怪物は正体不明でなければならない
んだなあ。そのへんについて銅大さんが彼らは何よりもまず、自分自身の物語の主人公なのだ
と分析しています。おかげで一部割を食ったキャラがいるとはいえ、登場人物の多さに比べて「どんなキャラだったかわからない」ということはありませんでした。
それにしても「完結」、少なくともフェリオとリセリナとウルクの物語を完結させたことはすばらしい。内乱編がちとぐだぐだだったり、ジラーハ行やラトロア編が駆け足になってしまっていても、完結すると評価が一割増しになるんだよね。少し地味だけど手堅い大河ファンタジーに出会えて感謝しています。
2006年10月2日から8日に読んだ本
日曜日なので読了報告です。先週は漫画4冊しか読んでなかった。今週はライトノベル2冊しか読んでないです。積読がたまる一方。
彩雲国物語 緑風は刃のごとく
初めて彩八仙以外の色がタイトルについた。展開そのものは前巻『紅梅は夜に香る』に酷似。最後にループ脱却しますけどな。前巻とこの巻(たぶん「冗官編」なんだろうね)は次への繋ぎの話っぽく、新キャラクターの大量出現が目に付きました。タンタン君、何かと甘い秀麗の今後は君にかかっている。CAXさんも書いてたけど、悠舜のナルサスっぷりがすごすぎ。
hReview by Stella , 2006/10/08

- 彩雲国物語―緑風は刃のごとく
- 雪乃 紗衣
- 角川書店 2006-09-30
瑠璃の風に花は流れる 黒の王太子
中華ファンタジーか和風ファンタジーかな、と思ったら、思いっきり無国籍ファンタジーでした。名前が漢字なだけ。話の骨格は悪くないのに登場人物の心情がまったく共感できず、表現部分で損してるように思いました。
hReview by Stella , 2006/10/08

- 瑠璃の風に花は流れる 黒の王太子
- 槇 ありさ
- 角川書店 2006-04-28
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