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書籍・雑誌: 2009年2月 Archive
現代と世代交代の相性がよくないんだと思うけど
現代の学園を舞台にした作品は、世代交代の続編を書くのが難しいという記事で、
1990年代終わり以降に現代の学園を舞台にした作品が主流となると、このような続編の作られ方は激減してしまいます。最近のヒット作では「アリソン」と「リリアとトレイズ」くらいではないでしょうか。
という指摘があったのでちょっと気になりました。「アリソン」と「リリアとトレイズ」は現代を舞台にした作品じゃないですよなあ。
giolumさん本人が指摘しているように、「現代」から時間を動かせない
からでしょう。別にライトノベルのことだけじゃなくて、学園ものじゃなくても、一般小説・漫画でも現代を舞台にしたもので世代交代が行われている作品ってあまり見ない。下手するとサザエさん時空に入り込んでしまう。
逆に言えば1980年代後半から1990年代前半のライトノベルのファンタジーやスペースオペラ
がやけに主人公の子供が続編の主人公になっている物語が多かった
ことの方が特異なんじゃないかなあ。
今でもライトノベル近似レーベルだと世代交代した話が出版されています。「スカーレット・ウィザード」の主人公たちの孫が登場する「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」がそう。あ、主人公たち本人が若返って大活躍するんだった。
イマドキのローティーン向けファッション誌の表紙に圧倒される
久しぶりにスーパーの雑誌コーナー(最近はオーケーストアばっかり使っていて雑誌コーナーがあるスーパーに行ってなかった)に立ち寄ったら、置いてあるローティーン向けファッション誌が「みんな白っぽくてキラキラしていて星が飛んでる」と思ってしまいました。三十路のおばさんにはまぶしすぎる。
うちの娘(今度小学生)は「キラキラしてかぁわいぃーい♥」とお気に召したよう。まだ対象年齢には遠いので買わないけどな!
すみません。どれがどの雑誌かぱっと見ではわかりません。雑誌ロゴが埋もれてるんですけど。
もうひとつ驚いたのが、表紙だけではローティーン向けファッション誌と判別しにくい女児向けゲーム誌「キャラぱふぇ」(アスキー・メディアワークス!)がいつのまにか創刊していたこと。小学館か講談社かと思ってひっくり返したらアスキー・メディアワークスだと知ったときの衝撃をうまく言い表せません。位置づけは「ゲーム誌」なのでアスキー・メディアワークスらしいんですけどね。
そのうち「きゃらぱふぇ」か「ぷっちぐみ」(娘は「ぷっちょぐみ」と発音しやがった。ぷっちょグミと勘違いしていそうだ)あたりを定期購読することになりそうな予感がします。
海外のヤングアダルト小説を、小学館が日本で出すとこうなる
海外のヤングアダルト小説を、早川書房とメディアファクトリーが日本で出すとこうなるという記事があったので、海外ヤングアダルト小説を多く翻訳しているルルル文庫でやってみました。全部やってしまうと大量すぎるので、これはと思ったものを三つ。
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ふわふわと、夢見心地なイラストばかりですね。これが原書だとこうなります。
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おどろおどろしさの方が先にきてしまいます。ビッチっぽい『Boys That Bite』、暗い魔の海を表したような『The Changeling Sea』、ヴィクトリア朝の少女を描いた『At the House of the Magician』と、それぞれ違いますが、雰囲気の違いはわかるかと。
ルルル文庫は書き下ろしメインの少女向けライトノベルレーベルなので、他のラインナップとあわせたイラストにする必要もあります。もちろん翻訳小説である以上問題は中身で、今回上げた3作のうち『ヴァンパイア・キス』は未読ですが、他二つはライトノベルというより少女小説的な翻訳に仕上がっていました。
はてなブックマークのコメントで指摘している人がいるように、ハヤカワ文庫は1970年代から少女漫画家を表紙イラストに採用してだます刊行していました。『たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)』表紙にだまされた人は多いはずだ(私含む)。
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