Stella Works > StarChartLog > Archives > 書籍・雑誌: 2007年2月 Archive
書籍・雑誌: 2007年2月 Archive
Discovery Channelが「イエスの墓」の特別番組
ITmedia Newsに「キリストの墓」発見か――「妻」マグダラのマリアと息子も?という記事が出ました。
2000年前のエルサレムの墓が、ナザレのイエスとその家族のものである可能性がある――最新のDNA分析や統計的解析などの調査結果が映像化され、米Discovery Channelにより特別番組として放映される。
1980年にイスラエルのタルピオットで発見されたもので、『イエスの王朝 一族の秘められた歴史』にも言及があったものです。1996年にも大々的に報じられたそうで、今回の報道は、Discovery Channelが新事実を含めて特別番組を作る、ということなんでしょうきっと。
『イエスの王朝』によると、その墳墓には「イエス、ヨセフの息子」の他、ヨセフ、ヨセフの妻らしきマリア、前者とは別のマリア、イエスの息子ユダ、マタイと刻まれた骨壷が見つかっていたとか。ITmedia Newsが「マグダラのマリア」と断じた理由は不明です。イエスの妹にもマリアはいたわけだし。
ヨセフ、マリア、ユダといった名前はありふれたものであるだけに、DNA分析でこの墳墓の主が家族だとわかったとしても、それがナザレのイエスとその家族だとどういう理由で断じているのかに興味があります。
時事ドットコムによると、エルサレムの教会関係者からは反発の声が上がっているとか。そりゃそうだろうなあ。聖墳墓教会は「イエスの墓があった場所」としてるわけですから。
Discovery Channelは特設サイト(英語)を作っています。日本での放映予定はいつなんでしょう。
『マリア様がみてる』の刊行ペース
MANGAOH CLUBで『マリア様がみてる あなたを探しに』の発売が告知されました。公式サイトにはまだですけど、今までのMANGAOH CLUBのマリみて発売情報入手の実績からいうとまず間違いないかと。うわあ、『マリア様がみてる クリスクロス』がまだ読めてないのに(積読のしすぎです)。
日本のアニメは本当に世界一か? 早っ!『マリみて』新刊もう発売~見えてきた!?コバルトの戦略という記事で、現在の「マリア様がみてる」シリーズは、刊行ペースを短くするために、内容が犠牲にされているという印象が否めない。
とあるわけですが、コバルトの他のシリーズにも手を出していると3ヶ月ペースというのはコンスタントだとはいえ言われるほど早いとは言えないと思います。
例えば『少年舞妓・千代菊がゆく! 』は昨年6冊も出してますし、年に4冊出す作家は例を出すのが面倒なほどザラです。確かにコバルト文庫は他のライトノベル・少女小説に比べて安いですが、コバルト文庫の中での「マリア様がみてる」はそういう意味での「特別な位置」にはありません。「マリア様がみてる」シリーズのページ単価を調べてグラフ化してる人がいらっしゃいましたが、ページ単価そのものだと後になればなるほど安くなっていく(つまり同じ価格でページ数が増えてる)様子がわかります。正しくはページ単価は高くなっていってるんだそうです。
祐巳の妹問題が引っ張られている理由は刊行ペースの維持というより、「祐巳の妹問題しか興味がない読者」「祐巳の妹問題が解決したら読まなくなる読者」が出版社側に多いと思われているということではないでしょうか。実際に多いかどうかは別として。
私は内容が犠牲になっているとは思わないし、瞳子の事情話を祐巳の妹問題の後に持ってくることがいいとは思えません。あれは同時進行だからこその心理描写だから。ただ祐巳が一年生だったころに比べると一冊になっていた話が二冊になっていることは否めませんし、祐巳が最高学年になり、菜々が入学し、現在の一年生組の妹問題が出てくる「来年度の話」が早く見たいのも事実。
それにしても、MANGAOH CLUBの予告を見ての予想ですが、正式なロザリオ授受は『マリア様がみてる あなたを探しに』の次の巻以降になりそうです。卒業式あたり?
神曲奏界ポリフォニカ・クリムゾンシリーズ限定BOXセットはお買い得
『神曲奏界ポリフォニカ』アニメ化を記念して、クリムゾンシリーズの既刊4冊をセットした限定BOXセットが発売されます。どうやらネット書店限定らしい。セブンアンドワイやboopleには見当たらないけど。
ソフトバンク クリエイティブ
売り上げランキング: 20327
BOXセット用装丁で、オリジナルストラップがつきます。4冊をバラで買うと2490円(税込)、このBOXセットの値段は2625円(税込)。差額が箱+オリジナルストラップ代だとするとあまりにもお買い得なセットです。
扶桑社新書、2月28日創刊
扶桑社から「扶桑社新書」が2月28日に創刊されます。まだAmazonでは予約できませんが、セブンアンドワイでは予約可能です。創刊ラインナップは以下の7タイトル。
-
だめんず症候群
-
スキミング ~知らないうちに預金が抜き盗られる~
-
偽装国家 ~日本を覆う利権談合共産主義~
-
亡食の時代
-
カンニング竹山と考える 大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか
-
親より稼ぐネオニート ~「脱・雇用」時代の若者たち~
-
「脱・談合知事」田中康夫
倉田真由美や勝谷誠彦といったSPA!のライター陣中心のラインナップ。週刊誌持ってるとライターの確保ができるし、雑誌と似てきた
と言われる現在の新書マーケットにマッチしてるのかな。
といってもこれだけ新書がいっぱいあると、新書版「アタリショック」の足音が聞こえる
と言われるのも頷けます。
追記(2007/02/24):Amazonで予約できるようになりました。
扶桑社 (2007/02/26)
扶桑社 (2007/02/26)
アスキー新書、3月13日創刊
アスキーから、3月13日に「アスキー新書」を創刊するとプレスリリース(PDF)がありました。Amazon.co.jpで予約が始まり、全タイトルが判明しました。
……ん? プレスリリースには9タイトル発売予定
とあったけど、87タイトルしかない。どうやら、元サッカー日本代表監督のトルシエが書くはずだった本が入ってないみたい。
グーグルネタや電子マネー、ケータイのようなデジタル話が創刊タイトルに入ってるってあたりがアスキーらしさ、ってところかな?
プレミアムがつくライトノベル
はてなブックマーク経由でShamrock’s Cafe - このライトノベルがたかい!中古価格が原価超えなライトノベル。白泉社My文庫の『アルファベット荘事件』がAmazonマーケットプレイスで軒並み3000円代の値段がついているという話です。
白泉社My文庫はすでに逝ってしまった文庫レーベルで、他にも黒田研二の『嘘つきパズル―究極の名探偵誕生』が1000円代。他はさすがに少額出品です。
以前にAmazonマーケットプレイスでプレミアム価格がつくライトノベルとして取り上げましたが、<言葉もない、人間やめろ。>のライトノベルでプレミアム価格とかでプレミアムが付きそうな条件があげられてました。
- 作家の息が長い
- 知名度が高い(一部の間で知名度が高い場合も含む)
- 絶版もしくは、版元品切れ重版未定
- プレミアムがつく商品自体の評価が高い
- 品物自体の数が少ない。もしくは品数に対して求めている人間の数が多い
この条件で考えると、『アルファベット荘事件』や『嘘つきパズル』は、「(一部の間で)知名度が高い」「絶版」「プレミアがつく商品自体の評価が高い」「品物自体の数が少ない」のかなあ。
ただ、Amazonマーケットプレイスにある値段は、落札価格ではなく「売値」なので、ぼったくり価格という可能性がないとはいえない。aucfan.comで検索してみたら、『アルファベット荘事件』はヤフオクで1700円と210円で落札したケースがあり、『嘘つきパズル』は落札された様子がありません。
コメント欄では、冲方丁の『ばいばい、アース(上)(下)』や『微睡みのセフィロト 』が高額だと指摘されてました。
ライトノベルでプレミアムがつくことで有名なのが、小野不由美の悪霊シリーズなどの講談社X文庫ティーンズハートからの出版物。悪霊シリーズはアニメ化されたのに原作小説は相変わらず絶版なまま(漫画のアニメ化ということになってます)。全10巻が40000円で落札なんてケースも。『メフィストとワルツ!』にいたっては、Amazonマーケットプレイスだってとんでもない値段ですけど、Yahoo!オークションでの落札価格も10000円以上(もちろん1冊です)。
そういや、ライトノベルでプレミアム価格とかで例としてあげられてた『装甲戦闘猟兵の哀歌』や『食前絶後!!』は見事に値下がりしてました。
なぜ私は本を買わずに図書館を使うのか
愛・蔵太の少し調べて書く日記 - なぜ中高年は本を買わないのかを読んで、そういや私は図書館で本を借りてることが多いな、と思って自分語り。
いや、確かに月5000円ぐらい書籍に費やしてますよ、bk1からギフト券届きますよ。という話ではなくて、さすがに読書量減ったとはいえ、図書館で借りてる分をまともに購入したら純金ブックマーカーもらえると思います。ぶっちゃけそんなに自由になる金ありません。中高年サラリーマンの小遣い減額は以前から言われてるので、その延長かも。
買ってしまう本の条件は、「図書館にリクエストしたらいつ借りられるかわからないが早く読みたい本」または「いつでも読める体制におきたい本」、まれに「著者に対するお布施」かな。
そういや、図書館戦争シリーズ読んでないや。
日本人作家によるロマンスレーベルは成り立つか
はてなブックマーク経由で書店員の異常な愛情 - 安全牌で、「ライトノベルは勝敗ついた。これからはロマンス小説だ(大意)」な記事がありました。
ロマンス小説というとハーレクインが代名詞みたいなもんですけど、ソニーマガジンズ(現在はヴィレッジブックス)、扶桑社文庫、二見文庫のほかに、原書房のライムブックス、ランダムハウス講談社、竹書房ラズベリーブックスというあたりが参入してるみたい。全部英米作家の翻訳ものです。
無差別レーベル纏め買い派の数が尋常じゃないこのジャンルの客層、も少し参入が増えてもまだイケるのでは?という気もします。問題は翻訳権獲得なのかな。ここら辺って外人作家ばっかだけど、日本人作家に書かせてはダメなんだろか。少女小説から巧く誘導してファンの裾野を広げるって戦略もアリだと思うが。ってもしかしてヴィレッジブックスの桜井亜美とかはそういう狙いだったりするのか。全然売れてないけどな。
villagebooks edge創刊のときは、たぶんそういう狙いがあるんじゃないかと思ったわけですが、売れてないですか。villagebooks edge公式サイト見てる限りは、日本人作家にロマンス小説書かせる試みは、11月に出たっきり音沙汰ないみたい。
はてなブックマークのコメントにもあるけど、ボーイズラブ読んでる層と被ってる説はありそう。「アラブの王子さまがごく普通の主人公を拉致監禁」系ってのが両方にあるし。それに今もてはやされてるらしいケータイ小説も中身はラブロマンスばかり。
それを単独レーベルとして成り立たせられるかというと、下手するとvillagebooks edgeの二の舞になるわけで。どううまく立ち回るか、かなあ。
ハリポタ最終巻の発売日は7月21日
ハリー・ポッターシリーズ最終巻のタイトルが「Harry Potter and the Deathly Hallows」になったというニュースが出たのが12月22日。そして2月1日に「発売日は2007年7月21日」と発表されました。(YOMIURI ONLINE他)
もちろん英語版のみ。US版と二種類のUK版が出ます。Amazon.co.jpでの予約が始まりました。
Scholastic, Inc. (2007/07/21)
売り上げランキング: 1
Bloomsbury Publishing PLC (2007/07/21)
売り上げランキング: 3
Bloomsbury Publishing PLC (2007/07/21)
売り上げランキング: 2
日本語訳の発売時期は未定です。『Harry Potter and the Half-Blood Prince』が2005年7月16日に発売され、日本語訳『ハリー・ポッターと謎のプリンス』が2006年5月17日に発売されたところから、第7巻も2008年の初夏あたりに発売になるんじゃないでしょうか。
気になる日本語版タイトルですが、静山社公式サイトには『ハリー・ポッターと死の秘宝(仮題)』とありました。
Stella Works > StarChartLog > Archives > 書籍・雑誌: 2007年2月 Archive
- Search
- Feeds
- あわせて読みたい
- track word
