Stella Works > StarChartLog > Archives > ニュース: 2009年5月 Archive
ニュース: 2009年5月 Archive
「新型インフルエンザ」が騒がれていることでわかった、今年の「季節性インフルエンザ」の流行が完全に収束しているわけではない
今のところ日本国内で「新型インフルエンザ」の感染が確認されていないのですが、これは偶然の産物なんだろうな、とは思います。これからゴールデンウィークの海外旅行帰りが発症、ということも起きるかも。海外旅行帰りがあんまりにも多いので追跡調査ができてないという話も出ています(via MSN産経ニュース)。
にしても、「疑い例→新型ではないインフルエンザでした」の報道が多いこと多いこと。5月は「季節性インフルエンザ」の季節じゃないだろ?
それとも、梅雨に入るまでは今までもインフルエンザの患者が出ていたのかな。「新型インフルエンザ」の報道があるから「季節性インフルエンザ」の患者が5月にも存在することが報道されるようになったのかも。
そうじゃなくて、今年は「季節性インフルエンザ」の流行が未だに収束していないということだったりする? 国立感染症研究所 感染症情報センター:IDWR週報の定点観測データ比較グラフ見てると、2009年16週に関しては過去5年間の平均よりかなり多いのがわかります。
今回の「新型インフルエンザ」はSARSだのH5N1高病原性鳥インフルエンザだのMM-88(これは架空)といった「死亡率がべらぼうに高い感染症」ではないようなのですが、通常のインフルエンザとは変わらないし、通常のインフルエンザもまだ流行ってるので、冬と同じように注意しましょう、ってとこかな。
「発熱者への診療拒否」って、「そこまで過敏にならなくても」と思ったけど、もしや一般診療所にインフルエンザ簡易検査キットやタミフルの在庫が尽きかけてたりする? それはそれで問題だ。
新型インフルエンザ(2009年A型H1N1亜型)について2009年5月1日11時現在の情報を箇条書き
やっぱり箇条書きだけ。
- 2009年4月30日、WHOが警戒水準をフェイズ5に引き上げ。6段階あるうちの5段階目で、その上は「フェイズ6(パンデミック:世界的大流行)」しか残ってない。
- WHOが「豚インフルエンザと呼ぶのはやめましょう」と宣言。これからは「インフルエンザA(H1N1)」に。イスラム圏など豚に忌避反応を起こす人が多いからなあ。あと、「豚から人に感染した」という証拠は今のところないんだとか。そこも「調査中」なポイントだったのね。
- 昨日、成田空港着の国際便の乗客にいた簡易検査でインフルエンザA型の陽性反応を示した人は、A香港型ウイルス(H3N2)であることが判明。
- 4月25日までの日程でカナダに研修旅行に行っていた横浜市の私立高校男子生徒一人が「疑い例」と発表。隔離。高校は6日まで休校(って、GW休みが1日増えただけじゃーん、と思ったけど、部活も中止ってことなんだろうね)。
- 「疑い例」ってことは、H1N1だと判明したと言うことかな。Aソ連型もH1N1なので、これから遺伝子を検査して「新型インフルエンザ」かどうかを調査。
- 他国でも疑い例が減ったり増えたりしてる。情報が混乱しているからというよりそれだけ新型であることの証明は難しいんだなあ。
- 予防は、「うちに帰ったら手洗いしよう」「うがいは効果ありと効果なしの二つの説があるので信じられる方を」「人混みに行かない重要」「マスクは予防に効果なし。咳やくしゃみをする人は他人にうつさないために着用しよう」
- メキシコ料理関係ないから! 風評被害にしてもこれはひどい(via.asahi.com)
Stella Works > StarChartLog > Archives > ニュース: 2009年5月 Archive
- Search
- Feeds
- あわせて読みたい
- track word
