魔王さんちの勇者さま（徳間書店デュアル文庫）: 「我の部下になるというのならば、その命助けてやってもよいぞ」「んじゃ、そっちでお願いします」で魔王の部下（仕事は主に子守）になった現代人の勇者が主人公のほのぼのファンタジー。第1巻刊行は2009年で既刊3巻。12月に完結編の4巻が出ます。
魔王サマと勇者の私（集英社コバルト文庫）: 気がついたら魔族と人間が不毛な戦いを繰り返している異世界に落下していたヒロインは、もののはずみで「勇者」になってしまい、命の恩人だったりする魔王の息子には「俺の愛妾になれ」と言われてしまうどたばたファンタジー。第1巻刊行は2006年で既刊3巻。続きは出そうにない。
俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長（アスキー・メディアワークス電撃文庫）: 「勇者生徒会」と「魔王生徒会」が対立する学園で、幼馴染の完璧超人美少女は勇者生徒会長に、彼女のコバンザメ扱いの主人公はなぜか魔王生徒会長に、周囲にひた隠しにしつつ魔王生徒会を運営しなければならない、な学園ラブコメ。2010年刊行で、盗用問題で絶版です。
魔王学校に俺だけ勇者！？（ホビージャパンHJ文庫）: 名だたる勇者を祖先に持つ優等生主人公が、手違いで「生徒全員魔王」の学園に入学することに。「魔王を大量に更正させて経験値ゲット！」と奮闘しているところに......な学園ラブコメ。第1巻が2010年11月に出たところ。
魔王様げーむ！（学研メガミ文庫）: 貧乏貴族の三男坊がお家の事情で魔王討伐に向かったところ、あっさり負けてしまったあげく魔法をかけられ美少女に変身。元勇者なのに魔王専属メイドにさせられてしまった性転換ファンタジー。第1巻刊行は2009年で、既刊2巻。
Xの魔王（メディアファクトリーMF文庫J）: 魔王討伐のため単身城に乗り込んだ勇者。姫の見守る中、勇者と魔王を巻き込み城は崩壊して行方不明に。その後勇者らしき人物発見に姫が確認に行くと、勇者その人の姿なのに、魔王の証を持っていた......という三角関係ファンタジー。第1巻は2009年刊行で、既刊2巻。

ここから下は「魔王と勇者の関係性」よりは魔王あるいは勇者に比重を置いてひとひねりしたものです。

はぐれ勇者の鬼畜美学（ホビージャパンHJ文庫）: 異世界から帰還した「史上初、魔王を倒した勇者」は、傍らに魔王の娘を連れた鬼畜少年だった、で始まる二周目バトルファンタジー。2010年刊行で既刊3巻。
抗いし者たちの系譜（富士見ファンタジア文庫）: 魔王を倒すために勇者として送り込まれた少女だが、彼女の持つ魔力吸収能力は魔王の魔力を奪い新たな魔王として君臨、人間の王国をも支配下に置き統一帝国皇帝となった。彼女への復讐の機会を待つ元魔王、統一帝国支配から脱しようとする人間の策謀から、彼女は何を考えるか。第1巻は2006年刊行のノアールファンタジー全4巻。
いちばんうしろの大魔王（ホビージャパンHJ文庫）: 魔法学園編入試験を受けた主人公は、健康診断で「職業適性：魔王」に驚愕。否応もなく注目を浴びる存在に。魔王になる運命を克服するしようとするのだが、誤解とトラブルは勝手に集まってくる学園ファンタジー。第1巻刊行は2008年で既刊10巻、アニメ化。
子守り魔王と姫騎士団長（エンターブレインB's-LOG文庫）: 魔王討伐に向かった運動神経皆無の皇女騎士団長が見たものは、おどろおどろしい姿で赤ん坊の子守する魔王の姿だった、なファンタジー。2010年刊行で既刊2巻。11月に完結編の第3巻が出ます。
邪神大沼シリーズ（小学館ガガガ文庫）: 普通の高校生のもとに送られてきた「初心者らくらく邪神マニュアル+スターターキット」。思わず受け取ってしまってぐだぐだとした困惑邪神ライフを描くコメディ。2009年刊行で既刊5巻。
まるマシリーズ（角川ビーンズ文庫）: 正義感が強い高校生主人公がひょんなことから異世界に流され、そこで自分が魔王の魂を持って生まれ、魔族の王として人間と戦わなければならないことを知らされるボーイズギャグファンタジー。第1巻は2000年刊行で既刊21巻、外伝1巻。アニメ化。
A君(17)の戦争（富士見ファンタジア文庫）: 容姿体力人並み以下の主人公が次期魔王として異世界に召喚され、知力を尽くして人間国家や超越者と対決する戦略ファンタジー。第1巻は2001年刊行で既刊9巻。続きは期待しない方がよさげ。
まおうとゆびきり（富士見ファンタジア文庫）: 修理屋に賠償金支払いの代わりにと押しつけられた全身黒ずくめの男「まお」は、正真正銘魔王だった？　な学園コメディ。第1巻は2004年刊行で全3巻。
てのひらのエネミー（角川スニーカー文庫）: 教会連合に追い詰められる魔法使いたちの希望は、魔王の復活が間近であること。しかし、その魔王の正体はたった15歳の少年だった。レベル1魔王の奮闘記的ファンタジー。第1巻は2004年刊行で全4巻。