今朝のTwitterで、講談社が「第1回講談社ラノベ文庫新人賞」を募集開始したことが話題になっていました(cf. ラノベ文庫|TOP|講談社コミックプラス)。
募集要項はともかく、応募締切は2011年4月30日。受賞作の発表は「2011年創刊予定の文庫挟み込みチラシとラノベ文庫公式ページにて発表予定」ということなので、審査期間を考えると2011年下半期にラノベ文庫が創刊することになりそうです。まんたんウェブには講談社は20日、若者向けライトノベルレーベル「講談社ラノベ文庫」を11年秋に創刊することを明らかにした。
となっています。
新人賞発表が創刊時の文庫折込チラシということは、創刊のときは既存のライトノベル作家を引き抜いて揃えるってことでしょう。
講談社というと、大昔は講談社X文庫という漫画や映画のノベライズレーベルを持っており、そこからティーンズハートやホワイトハートができていった歴史があります。それとは別に講談社ノベルスから「ライトノベル的なもの」が出たり、講談社BOXから「ライトノベル的なもの」が出たり、子会社として星海社を設立して(略)と、少年向けライトノベル文庫レーベルではないものとしてはいろいろやっていました。他にも児童文学とかヤングアダルトや若者向け文芸レーベルもいろいろあります。
今回のラノベ文庫創刊は、「ライトノベル」と銘打って、少年向けライトノベル文庫レーベルど真ん中を狙ったものなのでしょう。
公式ページのURLから見るに、X文庫や講談社ノベルス、講談社BOXなどと違い、漫画のほうの事業部に講談社ラノベ文庫編集部があるようですね。編集長も元アフタヌーンの編集者でずっと漫画編集部畑を歩いてきた人のようですし。
それにしても「講談社ラノベ文庫」ってどういうセンスだ。「函入りだからBOX」とあんまり変わらないとはいっても。「少年マガジン」とどうレベルの直接的表現だとしても。名称変更の可能性は残ってるけども。
余談。まんたんウェブの記事に
レーベルとしては、ライバルの集英社の「コバルト文庫」や小学館の「ガガガ文庫」「ルルル文庫」などに後れを取っていた。
スーパーダッシュ文庫のこと、時々でいいから思い出してあげてください。
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