アクセス解析を変えたら「離脱リンク」という「訪問者がどのリンクをクリックし、ほかのサイトへ離脱したか」を解析できるようになりました。「へー、なるほど」と見ていたら、ティアラ文庫公式サイトへ行く数が妙に多いことに気がつきました。
なんでかな、と思って調べてみたら、Googleで「ティアラ文庫」を検索しても、ティアラ文庫公式サイトが表示されない。これがGoogle八分なのか?
エロあり(半分以上エロくないエロシーンの小説ですけど)のレーベルとはいえ、Webで見られる範囲に公衆良俗に反する内容はないのだから、Googleさん、この仕打ちはないよね。ちなみにYahoo!JAPANで検索するとトップに出てきた。これは広告枠じゃないはず。
ティアラ文庫のドメインを調べてみたら、取得からまだ3ヶ月しかたっていないのがわかりました。ドメインエイジ(ドメイン取得からの期間)でフィルタリングしているらしいという話は聞いたことがありますが、そのせいなのかな。
追記(2009/07/17):ティアラ文庫はmeta name='robots' content='noindex,nofollow'
で検索避けをしているからだった模様。ソースコード確かめなかった私が悪かった。でも、これだとYahooなどで検索できてしまうのがおかしいんですよね。nofollow指定していないページのリンクアンカーをインデックスしちゃってるのかな?
ついでに7月刊の感想。
4冊中1冊しかエロくないという状態で、つい「朝チュンじゃだめなわけ?」などとまた思ってしまいました。今まで女性向けティーンズラブレーベルが惨敗続きなので、少女小説+α程度に抑えているのかもしれません。
「少女小説はくっつくと終わる/終わる頃にくっつく」の説で行くと、どれも「終わっている」のですが、『たった二人で世界を裏切る。』と『黒椿姫』は続編の余地があります。あったら読みたい。
7月刊で唯一エロエロでした。後輩を下僕として女装させたり(女装属性の人には薦めません)、犬扱いしたりとSMな行為が続くかと思ったら、とあるきっかけで真実が明らかになります。「SはSlave、MはMaster」という言葉が作中に出てくるのですが、まさにそういう話です。ラストで「たった二人で世界を裏切る」という表現が出てきて表題の意味がやっと理解。
あきらかに少女小説ではありません。どちらかというと新潮社R-18文学賞な方向性。どろどろの情感が主体なので、ティアラ文庫の他作品とはかなり毛色が違います。
「神の使い」とも「悪魔」とも言われる異種族「半綺」と人間が共存する実験的隔離都市を舞台にしたバトルファンタジーなのですが、さまざまな作中設定が私には上滑りしているように感じました。文章は読めるのですが消化しきれてません。
未発売ゲーム「Bloody Call」のスピンアウト小説という情報がささやかれていますが、本にもゲーム公式サイトにも一切触れられてません。どういう位置づけなんだろう。でも『ガーディアン・ガーデン』のヒロインは「Bloody Call」にサブキャラクターとして登場しますし、「Bloody Call」での攻略対象キャラクターはちょい役で『ガーディアン・ガーデン』に登場しています。
「幼馴染で三角関係。誤解が誤解を生むじれったい展開」という非常においしい内容なのに、「平安時代」という時代考証がなってなくて非常に惜しくてたまりません。
ヒロインは今上帝の六の姫で、二人の陰陽師が幼馴染、ってあたりで既に無理があるのに、内裏にすんでいるわけではない姫のところにほいほいと帝はやってくるし、「母親は庶民の生まれで保養先で見初められた」って平安時代の帝にそんな自由があるわけがない(以下指摘点多数ありますが省略)。
大臣の姫君あたりで妥協できなかったものでしょうか。あるいはいっそ「平安時代っぽい異世界」として割り切ってしまえるだけの異化ができてるか。そうすると「晴明の孫」が使えないな。
実は7月刊一番のお気に入り(朝チュンで充分とは思ってます)。主役級3人が3人とも性格が悪くて悪くてたまりません。冒頭のお姫様は素直だったのに、本編に入ったら性格悪くなっててびっくり。暗殺者は辛辣で従兄弟の公爵令息は最初から腹黒さ全開。
ヒロインは第一王位継承者なわりに世間知らずすぎるのですが、これも「過去のせいで周りを信用できない」からですから納得。
ちゃんと片方とくっついたのですが、もう片方があきらめているとはとうてい思えないので、続編があったら面白そう。
サブキャラのアナベルがなごんでなごんでしょうがありません。
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