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「新型インフルエンザ」が騒がれていることでわかった、今年の「季節性インフルエンザ」の流行が完全に収束しているわけではない

今のところ日本国内で「新型インフルエンザ」の感染が確認されていないのですが、これは偶然の産物なんだろうな、とは思います。これからゴールデンウィークの海外旅行帰りが発症、ということも起きるかも。海外旅行帰りがあんまりにも多いので追跡調査ができてないという話も出ています(via MSN産経ニュース)。

にしても、「疑い例→新型ではないインフルエンザでした」の報道が多いこと多いこと。5月は「季節性インフルエンザ」の季節じゃないだろ?

それとも、梅雨に入るまでは今までもインフルエンザの患者が出ていたのかな。「新型インフルエンザ」の報道があるから「季節性インフルエンザ」の患者が5月にも存在することが報道されるようになったのかも。

そうじゃなくて、今年は「季節性インフルエンザ」の流行が未だに収束していないということだったりする? 国立感染症研究所 感染症情報センター:IDWR週報の定点観測データ比較グラフ見てると、2009年16週に関しては過去5年間の平均よりかなり多いのがわかります。

今回の「新型インフルエンザ」はSARSだのH5N1高病原性鳥インフルエンザだのMM-88(これは架空)といった「死亡率がべらぼうに高い感染症」ではないようなのですが、通常のインフルエンザとは変わらないし、通常のインフルエンザもまだ流行ってるので、冬と同じように注意しましょう、ってとこかな。

「発熱者への診療拒否」って、「そこまで過敏にならなくても」と思ったけど、もしや一般診療所にインフルエンザ簡易検査キットやタミフルの在庫が尽きかけてたりする? それはそれで問題だ。

ワード

Comments:1

都筑てんが 2009年5月 6日 18:08

「諸君、担当医は、院長命に背き患者の診察を放棄した。受け入れ態勢がないから医療は出来んと言って患者の診察を勝手に断りよった。これが病院か。病院は受け入れ態勢がなくても受け入れをしなければならないのだ。検査キットがない、やれタミフルがない、リレンザがないなどは診察を放棄する理由にならぬ。

(中略)

担当医には応召義務があるということを忘れちゃいかん。病院は公立である。市長が守って下さる・・・」

以下、訓示は一時間以上も続いたため、当直明け通常勤務後の残業の連続で、抵抗力の落ちている医師がウイルスに罹り、病気で抵抗力の落ちた入院患者および外来患者に伝染する事態となった。

…。
……。
………。

感染者や感染者疑いを受け入れる、院内感染を防ぐための態勢が整ってないのに、「応召義務云々」で無理に患者を受け入れたら、院内感染が起きて「病院自体が感染源」になってしまう危険性がありますからね…。

感染者を受け入れるための準備が整っている「発熱外来」ならともかく、検査キットも無い、リレンザが無い、タミフルも無い、院内感染を防ぐための設備も整えられてない一般病院では、患者を受け入れられなくても仕方がないと思います。

一般医療機関の現状はこんな感じです。

●タミフル・リレンザは既に出荷制限がかかっており現在は指定病院にしか入荷されない。各病院におけるそれらのストックも(当然ながら)万全ではない

●インフルエンザ検診キットは消費期限が短く、この時期に一般医療機関におけるストックはまずない。もし追加生産されても、それらは指定病院や検疫機関へ最優先に出荷される為、一般医療機関には入荷されない。

上記のように受け入れ体制が不充分な一般医療機関にてそのような患者を受け入れ、新型インフルエンザによる集団院内感染が発生したら誰が責任を取るんでしょうかね?

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