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2009年5月 Archive
栗本薫(中島梓)死去
Twitterで「栗本薫が亡くなった」と話題になっていたので驚きました。今のところ報道や別ソースはありませんが、今岡清さん(栗本薫さんの夫)の5月15日付のmixi日記に今岡さん自身がつけた27日0時過ぎのコメントとして、26日夕刻に他界したとありました。
以前からガンの闘病で入退院を繰り返していることは、読売新聞のインタビュー等で見知っていたのですが、まだ若いし、数年はなんとかなるのかと思っていました。こんなに早かったとは......。
グイン・サーガ完結はこれで絶望になってしまったのですが、どこまで書きためた原稿が残っているのでしょうか。
グイン・サーガアニメ放映中で、これから30周年記念巨大豪華限定本が発売されるというのに......。グイン・サーガ 完全生産限定版第2巻DVDに収録されるロングインタビューが最後の映像になってしまうんでしょうね。
追記:記事を登録した直後にMSN産経ニュースに訃報記事が掲載されたのに気がつきました。
2009年5月18日から2009年5月24日までに読んだ本
2009年5月11日から2009年5月17日までに読んだ本
ティアラ文庫先行販売を入手したのでさっそく読みました
「キスだけじゃ終わらない。新・乙女系ノベル」のうたい文句で6月3日創刊のティアラ文庫が、池袋の乙女ロード界隈の書店で先行発売しているとTwitter経由で知ったので、さっそく買ってきました。私が買ったコアブックスだと、注目コーナーになってる島スペースに山積みになってました。
一般書店で購入できるのは6月に入ってからだと思います。
創刊ラインナップ5冊の内訳は次の通り
- 剛しいら『華の皇宮物語』
- 中華風架空国家で後宮
- 成田空子『愛百合女学院へようこそ♥』
- 女子校百合ラブ
- 七海ユウリ『魔王子の花嫁』
- 魔王の息子が嫁取りに人間の王宮にやってくるファンタジー
- ゆりの菜櫻『伯爵は聖乙女にキスをする』
- 現代転生で日本からヨーロッパへ
- 水戸泉『ヴァンパイア・プリンセス』
- 現代日本で吸血鬼バトル
以下、ざっと感想など。ネタバレに注意。あと、エロ話も入りますので注意。
十代の少女から見た政治を描く『天山の巫女ソニン』
以前に紹介した『黄金の王 白銀の王』が、ファンタジー要素皆無の大人向け架空国家政治劇だとすると、これから紹介する『天山の巫女ソニン』は、ファンタジー要素がスパイスに使われた児童向け架空国家政治劇です。
どのへんが児童向けかというと、まず視点人物が少女ソニン(初登場時12歳)であるということ。巫女として育てられ夢見の才能があるが、年ごとに衰えたために俗世に戻された特殊な少女ではあるのですが、階級社会ではあり得ない「知識や知恵を持つが俗世の欲を持たない良い子」という語り手として理想的な設定だと思います。
それから、視点人物が少女である以上に表現が平易であること。舞台となる沙維・江南・巨山は、おそらく朝鮮半島の三国時代(新羅・百済・高句麗)をモデルとしているのだと思うのですが、時代性や地域性を感じさせる描写がほとんどありません。たとえば王女の衣装を「襦裙」と言い切ってしまうのも可能なんでしょうが、わかりにくい用語の雰囲気で異国情緒を出すのではなく、理解しやすい言葉をあえて選んで使うところは「大人だまし」ではないと感じました。
もちろん「子供だまし」でもありません。第3巻『朱烏の星』で描かれる、それまで「野蛮な敵国」だった巨山は、(当時としては)高度な科学技術と、人心掌握術に優れた王が治める国家であり、第4巻『夢の白鷺』では、江南の暴風雨災害に援助する巨山と沙維の思惑が表現され、決してきれい事ではない政治というものを見せつけてくれます。その一方で、まだ若い次世代の指導者候補たちが、若いが故に非常に徹しきれない甘さを出すはめになるなど、「政治小説」とも言えない微妙な立ち位置を作り上げています。
第1巻『金の燕』と第2巻『海の孔雀』は、まだ寓話色が強いですが、ソニンの夢見の力が失われるにつれ、地に足ついた物語になっていっているように思います。5巻はいつ発売になるのか、楽しみでなりません。
2009年5月4日から2009年5月10日までに読んだ本
「新型インフルエンザ」が騒がれていることでわかった、今年の「季節性インフルエンザ」の流行が完全に収束しているわけではない
今のところ日本国内で「新型インフルエンザ」の感染が確認されていないのですが、これは偶然の産物なんだろうな、とは思います。これからゴールデンウィークの海外旅行帰りが発症、ということも起きるかも。海外旅行帰りがあんまりにも多いので追跡調査ができてないという話も出ています(via MSN産経ニュース)。
にしても、「疑い例→新型ではないインフルエンザでした」の報道が多いこと多いこと。5月は「季節性インフルエンザ」の季節じゃないだろ?
それとも、梅雨に入るまでは今までもインフルエンザの患者が出ていたのかな。「新型インフルエンザ」の報道があるから「季節性インフルエンザ」の患者が5月にも存在することが報道されるようになったのかも。
そうじゃなくて、今年は「季節性インフルエンザ」の流行が未だに収束していないということだったりする? 国立感染症研究所 感染症情報センター:IDWR週報の定点観測データ比較グラフ見てると、2009年16週に関しては過去5年間の平均よりかなり多いのがわかります。
今回の「新型インフルエンザ」はSARSだのH5N1高病原性鳥インフルエンザだのMM-88(これは架空)といった「死亡率がべらぼうに高い感染症」ではないようなのですが、通常のインフルエンザとは変わらないし、通常のインフルエンザもまだ流行ってるので、冬と同じように注意しましょう、ってとこかな。
「発熱者への診療拒否」って、「そこまで過敏にならなくても」と思ったけど、もしや一般診療所にインフルエンザ簡易検査キットやタミフルの在庫が尽きかけてたりする? それはそれで問題だ。
2009年4月27日から2009年5月3日までに読んだ本
新型インフルエンザ(2009年A型H1N1亜型)について2009年5月1日11時現在の情報を箇条書き
やっぱり箇条書きだけ。
- 2009年4月30日、WHOが警戒水準をフェイズ5に引き上げ。6段階あるうちの5段階目で、その上は「フェイズ6(パンデミック:世界的大流行)」しか残ってない。
- WHOが「豚インフルエンザと呼ぶのはやめましょう」と宣言。これからは「インフルエンザA(H1N1)」に。イスラム圏など豚に忌避反応を起こす人が多いからなあ。あと、「豚から人に感染した」という証拠は今のところないんだとか。そこも「調査中」なポイントだったのね。
- 昨日、成田空港着の国際便の乗客にいた簡易検査でインフルエンザA型の陽性反応を示した人は、A香港型ウイルス(H3N2)であることが判明。
- 4月25日までの日程でカナダに研修旅行に行っていた横浜市の私立高校男子生徒一人が「疑い例」と発表。隔離。高校は6日まで休校(って、GW休みが1日増えただけじゃーん、と思ったけど、部活も中止ってことなんだろうね)。
- 「疑い例」ってことは、H1N1だと判明したと言うことかな。Aソ連型もH1N1なので、これから遺伝子を検査して「新型インフルエンザ」かどうかを調査。
- 他国でも疑い例が減ったり増えたりしてる。情報が混乱しているからというよりそれだけ新型であることの証明は難しいんだなあ。
- 予防は、「うちに帰ったら手洗いしよう」「うがいは効果ありと効果なしの二つの説があるので信じられる方を」「人混みに行かない重要」「マスクは予防に効果なし。咳やくしゃみをする人は他人にうつさないために着用しよう」
- メキシコ料理関係ないから! 風評被害にしてもこれはひどい(via.asahi.com)
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