海外のヤングアダルト小説を、早川書房とメディアファクトリーが日本で出すとこうなるという記事があったので、海外ヤングアダルト小説を多く翻訳しているルルル文庫でやってみました。全部やってしまうと大量すぎるので、これはと思ったものを三つ。
小学館
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小学館
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ふわふわと、夢見心地なイラストばかりですね。これが原書だとこうなります。
Berkley Pub Group
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Firebird
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Bloomsbury Publishing PLC
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おどろおどろしさの方が先にきてしまいます。ビッチっぽい『Boys That Bite』、暗い魔の海を表したような『The Changeling Sea』、ヴィクトリア朝の少女を描いた『At the House of the Magician』と、それぞれ違いますが、雰囲気の違いはわかるかと。
ルルル文庫は書き下ろしメインの少女向けライトノベルレーベルなので、他のラインナップとあわせたイラストにする必要もあります。もちろん翻訳小説である以上問題は中身で、今回上げた3作のうち『ヴァンパイア・キス』は未読ですが、他二つはライトノベルというより少女小説的な翻訳に仕上がっていました。
はてなブックマークのコメントで指摘している人がいるように、ハヤカワ文庫は1970年代から少女漫画家を表紙イラストに採用してだます刊行していました。『たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)』表紙にだまされた人は多いはずだ(私含む)。
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