ずっとだらだらと続いていくかと思っていた彩雲国物語が、まさかの伏線消化に入っていてびっくりしてしましました。今は紅家編だけど、これから黄家編とか黒家編とか白家編といった具合に進んでいき、八仙全員集合&大団円と思ったら、まさかの内乱フラグですよ。このままだとあと2~3巻で完結しちゃいそうですよ。売れてるのは間違いないから引き延ばしに引き延ばして(今だってそうとう引き延ばしてる)「いい加減にしろ」などと言われながら20巻以上になるものだと思ってました。
角川書店の紹介文が信用ならないのはいつものこととはいえ、紅姓官吏出仕拒否なんかどうでもいいよね、な展開。ところで、表紙で清雅は何してるんですか。
初期からのキャラクターは邵可父ちゃん以外いいところなしな状態。絳攸は使えないし楸瑛は空気と化してしまい、静蘭は限界が見えてしまいました。王様がんばったけど疲れちゃったんだろうなあ。でもそこで誘惑に負けたらおしまいですよ、ってな選択をしやがりました。王様の努力はわかるんだけどねえ。そこで誘惑に負けるのもわかるんだけどねえ。
清雅はサドデレの片鱗を見せてくれたし、長官は長官で仕事人間なところがよいですよ。この二人の株が私の中で急上昇中です。
以下ネタバレと妄想炸裂
「鳳麟」の正体については、「鳳麟」の存在が明らかになった時点でだいたいわかりました。こういうのはもう1冊分ぐらい引っ張らない? とはいえ秀麗が思いっきりミスリーディングに引っかかってました。そりゃまあ「鳳麟」の正体が秀麗にとっては疑う余地のない相手だもんなあ。そして黎深はろくなことをしやがらない。
邵可父ちゃん開眼イラストで、「編集者もイラストレーターもいい仕事してるなあ」と思いました。目を開けた邵可は上の弟とよく似てますね。しかし王様、誘惑に負けるのはいいが舅は開眼した邵可だぞ。本当にいいのか?
再登場をあきらめていたタンタン蘇芳の再登場フラグで喜んでたら、次巻は縹家による秀麗誘拐じゃないですか。蘇芳の活躍が見られるのか不安になってきました。珠翠再登場なるか。楸瑛なんとかしろよ。
あとは仙が中に入ってる朔洵がどんな形で関わってくるか、だなあ。普通は「死体に仙が入り込む」(影月も同じ状態)なのが、秀麗の場合は「秀麗自身はまだ生きている。でも予断を許さない」なわけだから、そこを何とかするという道は残ってます。でも「そこを何とか」すると秀麗が「伝説の名官吏」じゃなくて妃になっちゃうよなあ。恨むよ王様。