航空自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄氏がアパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文で、「わが国が侵略国家だったなどというのはぬれぎぬである」とするものを発表し、「政府見解に反する」という理由で更迭されました。(MSN産経ニュース他)
問題の論文はPDFで公開されています(読みにくいレイアウトだ)。読んでみたのですが、なんというか、内容以前に「これで300万円取るなよ」。「論文」の形式になってない、ただの意見文。内容もどこかで目にしたものを考察せずそのまま切り貼りした感じ。これよりいいものを書けと言われて私には書けませんが、ブログ論壇な人々にはもっとすばらしいものが書けるはず。230通も集めてこれを最優秀賞ってどんな低レベルの公募だよ。
というネタをチャットでしていたら、sfさんがアパグループ代表の元谷外志雄氏出版記念パーティーの記事を教えてくれました。
航空自衛隊のイラクでの活動の一部が違憲とされた判決をめぐる発言で、メディアを騒がせた田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長は
懸賞論文主催者の出版記念パーティ壇上でスピーチするほどの知り合いかよ。どう見ても出来レースです、本当にありがとうございました。
来るか来ないかわからない統合幕僚長の椅子を待つよりは、持論をぶちあげておいてアパグループに天下る方が彼にとってはいい道かもね。
Amazonの「本のヒット商品」で3番目に『報道されない近現代史―戦後歴史は核を廻る鬩ぎ合い』に上がっていたので驚いたけど、これが元谷外志雄氏の著作(田母神元幕僚長が出席したのがこれの出版記念パーティ)なのね。アパグループにとってもこの騒動はいい宣伝になったようです。
産経新聞出版
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