今朝起きたらTwitterが小室でbuzzってたので何事かと思ったら小室哲哉氏、逮捕へ 著作権譲渡話めぐり５億円詐取容疑だとか。そういやサイゾーに転落人生......超大物音楽プロデューサー「K」が逮捕へ!?という、イニシャルが無意味な記事が載ってたなあ。
著作権（この場合は著作財産権）の譲渡手続きがうまくいかないのは、所属する音楽出版社（レコード会社だったり芸能プロダクションだったり放送局の子会社だったりいろいろ）が契約と同時に>著作権譲渡を受けている事が多いからのよう。ITmedia Newsの記事がけっこうわかりやすく書いてます。
驚いたのがエイベックスがこの件でglobeの全曲配信停止し、発売予定のCDを中止したこと。新曲の発売を中止するのは、過去に歌手が不祥事で逮捕されたときにも起きたのですが、発売済み楽曲を全曲配信停止というのは初耳です。久しぶりに小室哲哉の名前を聞いた人も多いので、ここが商売時だと私は思ったのですが。
大麻や覚醒剤、あるいは傷害事件や交通事故よりも詐欺事件は重大だとエイベックスが考えているのかとも思ったのですが、よく考えたらこの事件の容疑は著作権の譲渡に関するもの。これがエイベックスの逆鱗に触れてしまったんでしょうか。
ちなみに配信停止したのはエイベックスが運営している「@MUSIC HD Sound」と、オンキヨーの「e-onkyo music store」、USENの「OnGen USEN MUSIC SERVER(OnGen）」。iTunes Storeでは配信しているそうです。iTunes Storeも配信停止してしまいました。
追記（2008/11/05）：asahi.comの小室容疑者が「二重譲渡」 未熟な著作権ビジネスが背景という記事によると、
小室哲哉容疑者は、兵庫県の男性投資家に譲渡を持ちかけた８０６曲のうち少なくとも約２０曲の著作権を、本来所有するエイベックス・グループ・ホールディングス（東京）などに無断で、自ら役員を務める芸能プロダクションなど２社に「二重譲渡」していた。すでに異常な契約になっていたが、男性投資家に譲渡すれば「三重譲渡」の事態も起こっていたことになる。
らしい。そりゃエイベックスが配信停止するはずです。
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