WIRED VISIONの「日本のカレーライス」を熱愛する米国人記者が語る『ゴーゴーカレーNY店』(1)、(2)を読んで、「なんだこの熱く語りすぎは!」と驚いてしまいました。これでもGo Go Curry Brings Japan's Authentic Comfort Food to NYCの抄訳なんだぜ。
日本人が読んでもクレイジーと思ってしまうほどのカレー中毒っぷり。だって
ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなのと同じように、私は日本のカレーを愛している。ヘロイン中毒との唯一の大きな違いは、ヘロイン中毒は長期間ヘロインを断てば中毒でなくなる点だ。
いったん日本風カレーの中毒になると、米国に帰っても中毒が治ることはない。もう一度日本のカレーを食べたいと願いながら日々を過ごし、また東京に行って日本のカレーをもっと食べられるよう貯金に励むことになる。
とか
もちろん少々スパイシーだが、全体的には甘みと塩味が効いている――その豊かでクリーミーな味わいを出すのにどんな材料を使っているのか、私にはほとんど分からなかったが、クラックコカインが入っていることはまず間違いないと思われた。
なんて書くんだぜ。まあ、うちの息子ども見てると、カレーライスのときは食う量がまるで違うからなあ。
日本のカレーはもう「日本食」と言っていいほどインドや東南アジア、あるいはそこからアレンジされた欧風カレーとも違っている別物になってる。そういえばWikipediaの「カレーライス」の欄に
現地タイにおいて「カレー」と言えば、そうした日本人がイメージするようなタイ料理全般ではなく、日本カレーライスに近い「ケーン・カリー」と受け取られる可能性が高い。
なんてことが書いてあって驚いた。
それにしても、アメリカは不幸だなあ
日本のカレーを食べたいと友人に言うと、和食と米国料理を融合させた妙な店に連れて行かれた。カレーを注文すると、上に薄切りトマトと下ろしたパルメザンチーズが乗っていた。吐き気を催す味だった。
サンフランシスコの日本食レストランの多くがカレーをメニューに載せていたが、それはきまって後から追加されたメニューだった。誰も注文しないし、実際に注文してみればその理由がわかる。カレールーは、一番ましなものでもたいてい水っぽくて風味に欠ける。最悪なものに至っては、見た目も味も、冷えた茶色い泥水のようだ。
なんてのを見たら、日本のカレー専門チェーンはどんどんアメリカに進出すべきだと思いました。
これを書いたChris Kohler氏は、YAMDAS現更新履歴によると、『POWER+UP―米国オタクゲーマーの記したニッポンTVゲーム興隆の軌跡』や『Retro Gaming Hacks』などの著書がある有名ゲームジャーナリストなんだそうです......って『POWER+UP』の版元コンピュータ・エージ社は破産してる。
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