2008年4月に読んだのは83冊でした。「過去最高じゃね?」と思った先月よりさらに3冊も増えているという。
「桃源の薬」や「少年陰陽師」を一気に4冊読んだり、「鋼殻のレギオス」「レンタルマギカ」を3冊、なんて読み方をしていれば、そりゃ読了数増えるよ。最終巻まで読みきった桃源の薬、あと1冊までに追いついた鋼殻のレギオスはともかく、少年陰陽師とレンタルマギカは追いつくまでの道のりが遠いです。
ビーンズ文庫5月刊(『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』含む)は別記事で寸評を書きました。「桃源の薬」は完結記念まとめ記事が書きたいところ。
今月読了本にはノンフィクションに興味深いものが多かったです。
- 中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)
- 著者: 遠藤 誉
- 発売元: 日経BP社
- 価格: ¥ 1,785
- 発売日: 2008/01/31
- おすすめ度
もう各所で話題になりまくってるのでいまさらですけど、日本アニメが中国の若者にどのような影響を与えているか、と言う話。今話題のオリンピック問題でも見られるように、愛国教育が中国の政策そのものを身動き取れなくしてしまっていることも書いてあります。今後20年かけて緩やかに民主化していく道を日本アニメがもたらしたんですが、問題はこの数年で激動が起きてしまいかねないということ。
松浦晋也さんの書評で『チャーズ』の著者だと知りました。機会があったら読みたいなあ。
- ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書 587)
- 著者: 辻 真先
- 発売元: 岩波書店
- レーベル: 岩波ジュニア新書
- 価格: ¥ 819
- 発売日: 2008/02
- おすすめ度
アニメ脚本家で有名な辻真先さんによる半自伝。アニメ創世記、特にアニメーションで作られたコマーシャルの話はスルーされがちなので興味深かったです。最近の話については辻さんが知らないことが多くて「これ、間違ってるんじゃね?」と思ってしまうところがありますが、「カリオストロの城」上映時の評価の話なんか意外すぎました。
それにしてもアニメ脚本家はあんまりメジャーじゃないですね。実写ドラマなんかは脚本家ありき(向田邦子や橋田壽賀子、三谷幸喜など)ですが、テレビアニメや特撮で脚本家が脚光を浴びることは少ないような。実写ドラマだと一作まるまる同じ脚本家が書くけど、アニメや特撮だと複数の脚本家が手がけることが多いからかな。
- 悪魔という救い (朝日新書 (098)) (朝日新書 (098))
- 著者: 菊地 章太
- 発売元: 朝日新書
- レーベル: 朝日新聞社
- 価格: ¥ 756
- 発売日: 2008/02/13
- おすすめ度
カトリックにおける「悪魔祓い」について、実際の事例やフィクションに描かれたものを元に紐解いていく......と思ったら最終章でひっくり返されました。「悪魔」という迷信あるいは信仰上のものを敵視することで心の安定化を図るという単純なものじゃないんですね。「自分探し」なるものによって「悪魔に取り憑かれ」かねません。
- 生活保護VSワーキングプア (PHP新書 504)
- 著者: 大山 典宏
- 発売元: PHP研究所
- レーベル: PHP新書
- 価格: ¥ 756
- 発売日: 2008/01/16
- おすすめ度
タイトルが煽り入ってます。生活保護とワーキングプアは対立構造になってないですよね。現状の生活保護行政にどのような問題があるのか、「水際作戦」で誰が犠牲になっているかという指摘は、生活保護行政にかかわり現在も生活保護110番という相談サイトを運営している著者ならでは。単に「生活保護制度のここが悪い」と書くだけでなく、どのような制度にすればいいのかを提言しているところもポイント高し。
以下、読了本をAmazon.co.jpお気に入りウィジェットで。
ライトノベル・少女小説は39冊。やっぱり4冊読んだシリーズ2つ、3冊読んだシリーズ2つはでかい。
歴史関連書は8冊。
その他教養新書は14冊。
その他書籍は22冊でした。
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