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2008年5月 Archive
『爆撃聖徳太子』重版キター!!!
以前に『爆裂聖徳太子』が微妙に人気集めてる?という記事で紹介した『爆撃聖徳太子』の重版が決定しました。
私は復刊ドットコムからのメールで知ったのですが、角川春樹事務所トップページには5月22日に既に重版決定とありました。
現在は角川春樹事務所の直販ページと復刊ドットコムの販売ページでしか購入できません。そのうち各ネット書店でも購入できるようになると思いたい。
それにしてもAmazon.co.jpのマーケットプレイス、今は7,900円からなのか。
『今日の早川さん2(限定版)』買っちゃいました
限定版商法には釣られないぞ、と思いつつも、しおりに負けて『今日の早川さん 2 (限定版)』を買ってしまいました。メール便だったので、発送連絡から到着までが長かった。
しおり5枚+文庫カバーで500円ぐらいだからお値打ちかな、と。文庫カバーは合皮臭がするので抜けるまではしばらく放置。
Amazonでは品切れ。マーケットプレイスでプレミア価格販売になってます。でも他のネット書店(楽天ブックス、bk1、セブンアンドワイ 、boople 等)では購入できるようです(2008/05/25現在)。通常版ならAmazonでも買えます。
内容はというと1巻と違い四コマ漫画が1ページに2篇がほとんどで解説欄少なめになってます。扱われている作品ネタについてはSomething Orangeの『今日の早川さん2』を20倍楽しむ方法。が詳しいです。Tシャツネタがわかんないよう。
次男と長女が「『きょうのはやかわさん』みしてー」と狙ってます。本が乱暴に扱われそうで危険だ。
Facebookはまだ「英語のサービス」のまま
日本上陸したソーシャルネットワーキングサービス「Facebook」に登録しました(紹介制ではありません)。登録したのはいいけど、友達がそんなにいないのであまり楽しくありません。これはどんなSNSでも一緒。
実名性であることを売りにしているようですが、登録名が実名であることを証明する要素が全くありません。「姓名」っぽいハンドルであれば浮いた感じもしない罠。どうでもいいことですが個人名が「名」だけの地域の人が参加するようになったらどうするんだろ。
Facebookに特徴的なのは「アプリケーション」と呼ばれるものを自分のプロフィールに登録し、外部サービスの表示などを可能にするもの。いろいろな情報をFacebookに集約していくのでFacebookが大人気になったんでしょうけど、このアプリケーションの説明のほとんど全てが英語のまま。インストールするまでそれがどういうアプリケーションなのかすらわからないものまであります。
わからないだけならいいけれど、Facebookって安全?!(リンク先PowerPointファイル)で指摘されているとおり、アプリケーションの一部ではパスワードを平文でFacebookに送信してしまう仕様のものがある始末。
グループやプロダクト系のページは相変わらず英語ができないとどうにもならん。まあGreenpeace InternationalとかPETA (People for the Ethical Treatment of Animals)あたりの日本語ページができたらどんなことになるのか考えたくないですが(っつーか、グリーンピースとPETAという過激環境団体が非営利団体のファン数4位・5位ってのがアメリカ的)。
「Facebookはmixiに勝てるか」みたいな議論が出てますが、英語を使わなくても利用できるサービスが増えないと、mixiの足元にも及びません。
ガガガ文庫が創刊一周年なんですが
小学館のライトノベルレーベル、ガガガ文庫とルルル文庫が24日で創刊1周年になるんですが、ルルル文庫はともかくガガガ文庫は『人類は衰退しました』と『とある飛空士への追憶』の2冊しか読んでません。あと2冊買ってるのと、『人類は衰退しました』は2巻以降も読みたいと思ってはいるのですが、なかなか読めてないというか。
ルルル文庫は創刊ラインナップに高殿円さんのパルメニアものが入ってたし、私の評価が三割増になる中華ファンタジーが二作入ってるしで結構読んでるんですが、ガガガ文庫の方はなんだか琴線に触れないというか。
地味レーベルをひた走るHJ文庫(こっちは読了4冊)はそろそろ2周年、といったところなので、自分的ガガガ文庫の位置づけがHJ文庫と同等っぽい。今月創刊の一迅社文庫がここに入るかどうかは今後しだい。
MF文庫JやGA文庫もあまり読んでないのですが、ここを地味レーベルには入れにくい。自分の好みではないから読んでないとはいえ、『ゼロの使い魔』や『かのこん』『あそびにいくヨ!』あたりはレーベルを支える作品になってると思います。この3シリーズの新作が5月発売なんですが、一迅社文庫創刊にぶつける形になってて容赦ないなと思いました。
話を元に戻すと、ガガガ文庫今月の話題は「「されど罪人は竜と踊る」移籍かな。こういうことには表に出せないというか言語化できないさまざまな事情があるだろうから是非については何も言いませんが、移籍ものを看板に据えるような状態はちょっと寂しいな、と思ってしまいます。
進捗管理中心の「今読ミ」、読書量記録の「読書メーター」
読書管理サービスいろいろと読書管理サービスはさらに増えるよでメディアマーカー、MM/本のメモ、Socialtunes、Bookboard.jp、ブクログ、Stack Stock Booksを紹介したところですが、さらに二つの新サービスができたので使ってみています。今読ミ(マイページ)と読書メーター(マイページ)です。
今読ミは「未読」「読中」「読了」だけでなく、今何割読んでるかまで記録できる読書管理サービスです。ここもOpenID対応で、はてなやlivedoorなどの会員になっていればログインだけですぐ使えます。OpenID対応サービスを使ったことがない場合はID取得申請できるのがStack Stock Booksとの大きな違い。
メディアマーカーと同じく、「所有」となっている書籍は冊数と購入金額が表示されます。他に「欲しい」「借り物」「図書館」が選べます。「欲しい」になっていると「欲しい」タブに表示されるだけでなく、携帯電話から専用URLで一覧表示します(編集はできません)。書店店頭や図書館で探す時に便利。
感想欄が3つあるのも面白い。「コメント」「名言」「ネタバレ」で、「コメント」にバレなし感想、「名言」に引用、「ネタバレ」にバレあり感想が書けます。「ネタバレ」はワンクッションおかないと見えない仕組み。Stack Stock Booksもだけど、はてなスターがつけられます。
気になる人の登録を追いかける機能もあります。はてなブックマークの「お気に入り」みたいなものですね。
読書メーターは、読書量の記録と読了本の共有を目的とした既読管理サービスです。OpenID未対応なのでメールアドレスとパスワードを申請して認証メールに記載されたURLにアクセスすれば利用可能になります。最初に記載したメールアドレスでは認証メールが蹴られてしまいました。
ウィッシュリストや未読管理などの機能は全くなく、ただ読了した本を記録してコメントを書くだけ。単機能に特化しています。読書グラフで読了ページ数と冊数がどんどん積みあがっているのが視覚化できます。「この日読んだページ数と冊数」を表しているわけじゃないですけどね。
セブンイレブン専用書籍のはずが何故かAmazonで買える件
NIKKEI NETで報じられているとおり、講談社が京極夏彦・大沢在昌・宮部みゆきという大沢オフィス所属の作家の作品を、小畑健・北条司・荒川弘という人気漫画家の表紙イラスト描き下ろしのオリジナル書籍をセブン-イレブン限定で発売しました。
大沢オフィス-公式ホームページ-によると、『女王陛下のアルバイト探偵』はそのまま、文庫版『ステップファザー・ステップ』から「ワンナイト・スタンド」を除いたもの、そして文庫版『百器徒然袋―雨』から「鳴釜」を抜粋した『薔薇十字探偵 I』の3冊。実物を見ましたが、コンビニ限定販売コミックスと同様に廉価な造本でした。
販売地域は東京・千葉・神奈川・埼玉の一都三県限定です。人気作品に続いて、書き下ろし小説の投入や全国1万2000店への拡大も検討する
そうな。
で、なぜかAmazonで購入できたり予約できたりするんですけど。なんで?
オープンソースのWebアルバムソフト「Gallery2」の日本語ユーザーガイドを教えてください
クリエーターズネットワークでオープンソースのWebアルバムソフト「Gallery 2」をGallery2.cre.jpにインストールしたということで使い始めました。
Picasa2経由でPicasa ウェブアルバムだとかpicasa2flickr使ってFlickrに入れるとかやってるので、いちいちファイル名指定するのはめんどい。Gallery2はPicasa2からアイテム追加できるということなんですが、どうやったらいいかさっぱりわからなくて困ってます。日本語パッケージがあるので日本語ユーザーガイドがどこかにあるんじゃないかと検索してみたのですが、「Gallery」という言葉があまりにも一般名詞すぎて求めるものが出てきません。
それにしてもこの「Gallery2」、Eye-Fi対応だったりWebDAV対応プラグインがあったりで、結構便利。Picasa2での操作がわかるまではWebDAV経由でのアップロードにしようかな。
Eye-Fi買うかどうか迷っているうちに新製品出ちゃったよ
マイコミジャーナルによると、デジタルカメラから無線LANで各種オンラインアルバムサービスなどに転送する「Eye-Fi」に、撮影した写真にジオタグ(位置情報タグ)を自動的に追加できる「Eye-Fi Explore」が6月6日発売という発表がありました。
どうやって位置情報を得るかというと、GPSなんかではなくてSkyhook社のWi-Fiを用いた簡易測位機能を用いています。SKYHOOK WirelessのサイトにGoogle Mapsを使ってカバーエリアが表示されてます。地図をずらしていってアジア付近を見ると、東京や大阪、台北や香港などでもSkyhookの簡易測位機能が使えることがわかります。東京だと都心部は一通り、それから筑波近辺と成田空港への道筋。なぜか厚木基地と朝霞駐屯地付近が広範囲にカバーされてる謎。大阪は関西空港への道筋に沿ってますね。あと神戸は神戸空港への道筋。
いままでのEye-Fiは「Eye-Fi Share」になります。同時にオンラインアルバムサービスに転送しないでパソコンにだけ転送するローエンド版も発売され、「Eye-Fi Home」という名前になります。
Amazonに他サイトの在庫情報を表示するGreasemonkeyスクリプト
はてなブックマーク経由で、Amazonから他サイトの中古価格や図書館の蔵書をチェックするGreasemonkeyスクリプトの存在を知ったので早速インストールしてみました。
スクリプトの最初の方にあるSITEINFO部分を編集すると、「ISBNを含むgetリクエスト一回で情報がとれるサイト」なら容易に追加できますので、川口市立図書館を追加してみました。
書式はこんなの。
{ label: 'Kawaguchi City Library', url: 'http://www.kawaguchi-lib.jp/opw1/OPW/OPWSRCHLIST.CSP?DB=LIB&FLG=SEARCH&opr%281%29=OR&qual%281%29=IB&text%281%29=', afterISBN: '&submit=ISBN%E6%A4%9C%E7%B4%A2', regxp: /LID=1/, },
表示させるとこうなります。
labelのところには表示させる名前(必須)、urlとafterISBNは、検索クエリURLの、ISBNが入る前と後。regxpは検索結果ページで価格が入るあたり。図書館だと価格を探す必要がないので、登録があるかどうかがわかる文字列を入れておけばなんとかなります(正規表現可)。あと、13桁ISBNでないと検索できない場合は、「isbn13: true」を追加します(たいてい10桁ISBNで検索できるけど)。
どこかのサイトでAmazonのアフィリエイトつき書評で興味を持った場合、図書館の資料検索ページに行って書名で検索(手間がかかる)したり、メディアマーカーに登録しておいて、メディアマーカーの図書館検索機能で探したり(ちょっと手間がかかる)してました。このGreasemonkeyスクリプトを入れてからというもの、Amazon商品ページに行くだけで図書館に入ってるかどうかが一目でわかってうれしい。
このスクリプト、単にネット古書店の価格比較や図書館登録有無だけでなく、各ネット新刊書店の発送時間比較にも改造できないかな。
EZケータイアレンジがバリエーション豊富になってることに気づいた
私はauのW51CAを使っています。ペンギンかわいいよペンギン。
ペンギンはかわいいんだけど、時々他のデザインにしてみたい気分になることがあるので「トップページ→カテゴリ検索→待受・画像・キャラクター→EZケータイアレンジ」で探してみたら、今はいろいろとバリエーション豊富になってるんですね。ちなみに、DoCoMoだと「きせかえツール」、ソフトバンクモバイルだと「きせかえアレンジ」といいます。
キャラクターものだけじゃなくて、漆の蒔絵風なものや、写真素材もの、GOTHなもの、ヤンキーなのまで。たいてい有料です。
ただ、けっこう機種を選んでるのがあって、使いたいものにW51CAでは使えないのが多かったのが悲しかった。Fate/stay nightのケータイアレンジが使いたいのに使えない。悔しい。
花巻・盛岡家族旅行
連休後半の5日・6日に、岩手県花巻市と盛岡市、雫石町に家族旅行に行ってきました。
東北新幹線の新花巻で下車して、タクシーで宮沢賢治記念館へ。そこでミス。実は宮沢賢治記念館は山を上がったところにあり、ふもとの宮沢賢治童話館から無料シャトルバスが運行されています。バスの宮沢賢治記念館停留所から宮沢賢治童話館からは徒歩5分ほど。「バス停降りてから上り坂を徒歩10分」を嫌ってタクシー使ったんですが、この上り坂がタクシー料金にてきめんに効きました。まあ、バスの本数がかなりさびしいので結局タクシー使うんですけど。
宮沢賢治記念館は、童話作家・詩人の宮沢賢治というよりも、明治教養人としての宮沢賢治をメインに取り上げています。法華宗系国粋主義宗教団体「国柱会」で石原莞爾と同期入信だなんて知らなかったよ。
宮沢賢治作の有名童話の一つ「注文の多い料理店」に出てくる「山猫軒」の名がついたレストランは花巻市内にいくつかありました。やっぱりに肥った方や若い方は大歓迎なんでしょうか。
宮沢賢治童話村は、宮沢賢治の作品に出てくるイメージや、題材として扱われたものについての展示館。うちの子は記念館より童話館の方を楽しんでました。記念館は内容が大人向けだからなあ。
どうでもいいことですが、コンピュータで観覧者がみるコーナーのマシンがことごとくMacなんですが、マカーが中心となって企画したんでしょうか。
宿泊は盛岡市のつなぎ温泉。前九年の役で源義家がここの温泉に入浴したとの言い伝えがあるそうな。
今は御所ダムによってできた人口湖「御所湖」のほとりにある温泉地。ダムができる前のことを考えるとかなり上の方にあるんだけど、移転したのかどうなのかは不明。
猫に見えなくても猫石。「源義家が敗戦して山野で獣を獲って食い散らかしたら、その骨が一夜にして猫の形の石になって殺生を戒めた」という伝説がありました。
翌日、天気予報を信じて晴れのよい天気のつもりでいたら、いきなり雨。しかも雷まで。雫石町にある小岩井農場まきば園の魅力が半減です。アスレチック遊具は雨に濡れ、離れたところにある展示資料館に行く気にはならず。一本桜は既に葉桜になってたようです。
昼過ぎには雨が止んで晴れ間も見え始めたのですが、時間切れとなってしまいました。
日本のカレーは世界一ィィ!!
WIRED VISIONの「日本のカレーライス」を熱愛する米国人記者が語る『ゴーゴーカレーNY店』(1)、(2)を読んで、「なんだこの熱く語りすぎは!」と驚いてしまいました。これでもGo Go Curry Brings Japan's Authentic Comfort Food to NYCの抄訳なんだぜ。
日本人が読んでもクレイジーと思ってしまうほどのカレー中毒っぷり。だって
ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなのと同じように、私は日本のカレーを愛している。ヘロイン中毒との唯一の大きな違いは、ヘロイン中毒は長期間ヘロインを断てば中毒でなくなる点だ。
いったん日本風カレーの中毒になると、米国に帰っても中毒が治ることはない。もう一度日本のカレーを食べたいと願いながら日々を過ごし、また東京に行って日本のカレーをもっと食べられるよう貯金に励むことになる。
とか
もちろん少々スパイシーだが、全体的には甘みと塩味が効いている――その豊かでクリーミーな味わいを出すのにどんな材料を使っているのか、私にはほとんど分からなかったが、クラックコカインが入っていることはまず間違いないと思われた。
なんて書くんだぜ。まあ、うちの息子ども見てると、カレーライスのときは食う量がまるで違うからなあ。
日本のカレーはもう「日本食」と言っていいほどインドや東南アジア、あるいはそこからアレンジされた欧風カレーとも違っている別物になってる。そういえばWikipediaの「カレーライス」の欄に
現地タイにおいて「カレー」と言えば、そうした日本人がイメージするようなタイ料理全般ではなく、日本カレーライスに近い「ケーン・カリー」と受け取られる可能性が高い。
なんてことが書いてあって驚いた。
それにしても、アメリカは不幸だなあ
日本のカレーを食べたいと友人に言うと、和食と米国料理を融合させた妙な店に連れて行かれた。カレーを注文すると、上に薄切りトマトと下ろしたパルメザンチーズが乗っていた。吐き気を催す味だった。
サンフランシスコの日本食レストランの多くがカレーをメニューに載せていたが、それはきまって後から追加されたメニューだった。誰も注文しないし、実際に注文してみればその理由がわかる。カレールーは、一番ましなものでもたいてい水っぽくて風味に欠ける。最悪なものに至っては、見た目も味も、冷えた茶色い泥水のようだ。
なんてのを見たら、日本のカレー専門チェーンはどんどんアメリカに進出すべきだと思いました。
これを書いたChris Kohler氏は、YAMDAS現更新履歴によると、『POWER+UP―米国オタクゲーマーの記したニッポンTVゲーム興隆の軌跡』や『Retro Gaming Hacks』などの著書がある有名ゲームジャーナリストなんだそうです......って『POWER+UP』の版元コンピュータ・エージ社は破産してる。
2008年4月に読んだ本
2008年4月に読んだのは83冊でした。「過去最高じゃね?」と思った先月よりさらに3冊も増えているという。
「桃源の薬」や「少年陰陽師」を一気に4冊読んだり、「鋼殻のレギオス」「レンタルマギカ」を3冊、なんて読み方をしていれば、そりゃ読了数増えるよ。最終巻まで読みきった桃源の薬、あと1冊までに追いついた鋼殻のレギオスはともかく、少年陰陽師とレンタルマギカは追いつくまでの道のりが遠いです。
ビーンズ文庫5月刊(『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』含む)は別記事で寸評を書きました。「桃源の薬」は完結記念まとめ記事が書きたいところ。
今月読了本にはノンフィクションに興味深いものが多かったです。
- 中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)
- 著者: 遠藤 誉
- 発売元: 日経BP社
- 価格: ¥ 1,785
- 発売日: 2008/01/31
- おすすめ度
もう各所で話題になりまくってるのでいまさらですけど、日本アニメが中国の若者にどのような影響を与えているか、と言う話。今話題のオリンピック問題でも見られるように、愛国教育が中国の政策そのものを身動き取れなくしてしまっていることも書いてあります。今後20年かけて緩やかに民主化していく道を日本アニメがもたらしたんですが、問題はこの数年で激動が起きてしまいかねないということ。
松浦晋也さんの書評で『チャーズ』の著者だと知りました。機会があったら読みたいなあ。
- ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書 587)
- 著者: 辻 真先
- 発売元: 岩波書店
- レーベル: 岩波ジュニア新書
- 価格: ¥ 819
- 発売日: 2008/02
- おすすめ度
アニメ脚本家で有名な辻真先さんによる半自伝。アニメ創世記、特にアニメーションで作られたコマーシャルの話はスルーされがちなので興味深かったです。最近の話については辻さんが知らないことが多くて「これ、間違ってるんじゃね?」と思ってしまうところがありますが、「カリオストロの城」上映時の評価の話なんか意外すぎました。
それにしてもアニメ脚本家はあんまりメジャーじゃないですね。実写ドラマなんかは脚本家ありき(向田邦子や橋田壽賀子、三谷幸喜など)ですが、テレビアニメや特撮で脚本家が脚光を浴びることは少ないような。実写ドラマだと一作まるまる同じ脚本家が書くけど、アニメや特撮だと複数の脚本家が手がけることが多いからかな。
- 悪魔という救い (朝日新書 (098)) (朝日新書 (098))
- 著者: 菊地 章太
- 発売元: 朝日新書
- レーベル: 朝日新聞社
- 価格: ¥ 756
- 発売日: 2008/02/13
- おすすめ度
カトリックにおける「悪魔祓い」について、実際の事例やフィクションに描かれたものを元に紐解いていく......と思ったら最終章でひっくり返されました。「悪魔」という迷信あるいは信仰上のものを敵視することで心の安定化を図るという単純なものじゃないんですね。「自分探し」なるものによって「悪魔に取り憑かれ」かねません。
- 生活保護VSワーキングプア (PHP新書 504)
- 著者: 大山 典宏
- 発売元: PHP研究所
- レーベル: PHP新書
- 価格: ¥ 756
- 発売日: 2008/01/16
- おすすめ度
タイトルが煽り入ってます。生活保護とワーキングプアは対立構造になってないですよね。現状の生活保護行政にどのような問題があるのか、「水際作戦」で誰が犠牲になっているかという指摘は、生活保護行政にかかわり現在も生活保護110番という相談サイトを運営している著者ならでは。単に「生活保護制度のここが悪い」と書くだけでなく、どのような制度にすればいいのかを提言しているところもポイント高し。
以下、読了本をAmazon.co.jpお気に入りウィジェットで。
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