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『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』は絳攸親離れ話

ビーンズ文庫5月刊を4月中に読みきってしまった」で『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』の感想を書いていたら長くなってしまいました。

公式サイトに書いてあった紹介文の『紅家編』スタートに、『青嵐にゆれる月草』のぐだぐだ楸瑛を思い浮かんで不安になってしまったんですが、絳攸ぐだぐだはこの巻だけで終わりました。というかこの巻全部絳攸親離れ話でした。だらけないでよかったです。

でもこれで「『紅家編』スタート」ってことは、次は黎深メインのシリアスドラマかなあ。ぐだぐだしないのを祈ります。

それにしても黎深は不器用すぎるなあ。「親が子に与える無条件の承認」が絳攸に伝わってなかったんかい。そして兄バカ姪バカなギャグキャラ面が全く出てこなくて、終始シリアスモード。ところで、兄離れ・姪離れはできたんでしょうか。

短編「地獄の沙汰も君しだい」(短編集『隣の百合は白』収録)に登場の百合姫が本編にも登場。全く大人気ないまま変化がない黎深と違い、いい感じに年をとって落ち着いてました。百合姫好きだなあ。彩雲国物語に登場するキャラクターの中で一番好きもしれない。

さて、私自身はどっちかっつーと絳攸×秀麗派なので、くどいほどに恋愛感情がないなどと表現されてしょぼーんな気分です。いい雰囲気だったのに。なのに作者一押しの劉輝×秀麗は、これでもかというほど障害だらけなんですけど。どう話をまとめるんだ?

「紅家編の次は碧家編ですか?」な伏線は張られていて、かなりシリーズが伸びそうな様子。もしかして彩八仙全員集合までやるのかな。

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