『彩雲国物語』は、今少女小説で一番勢いがある作品と言っていいと思います。REV氏が今だけ俺俺ランキングとしてAAAクラスにゼロキノシャナハルヒ彩雲国マリみて
と書いてるように、新刊が出れば週刊ランキング一位確実(さすがにハルヒ彩雲国マリみてが重なった2007年4月はハルヒに負けた。ゼロキノシャナとは発売日が重ならない)。
MSN産経ニュースでライトノベルが高齢女性に静かなブーム 「彩雲国物語」シリーズという記事が出て、紀伊国屋書店が今年8月から10月にかけて行った『彩雲国物語 白虹は天をめざす』(9月新刊)に関する店頭調査が紹介されていました。購買者の8割が女性、19歳~29歳が4割だが、30歳~49歳も27%、50歳以上も13%という結果が出たようです。
30代あたりはコバルト全盛期からずるずると読み続けてる(私のことだ)可能性がありますけど、さすがに50代以上でそれはない。チャットの友人で母親が彩雲国物語を読むようになった人がいるんですが、NHK BS2放映中のアニメがきっかけなんだそうです。MSN産経の記事にもあるように、「チャングムの誓い」(これもNHK BS2だ)との類似性というのは大きいでしょう。韓国ドラマみたいなべったべたな王道ストーリーでもありますし。
それにしてもアニメ、原作の『青嵐にゆれる月草』まで達してるんですが、あと11話、どうもたせるつもりなんですか。第二シーズンで『白虹は天をめざす』までやっちゃうんですか? 第三シーズンなんて話になったらオリジナル展開にするしかなくなっちゃいますよ。というか『白虹は天をめざす』の藍楸瑛の対になる李絳攸ネタの巻がまだ出てないんですけど!
実を言うと『紅梅は夜に香る』以降、話を広げすぎて辻褄合わせに苦慮している様子が見られるんで、少し心配になってきています。突然宮廷内の派閥争いの話が出るようになったり、王位継承権がどうのこうのなんて、「ちょっとそんな話初めて聞いたよ!」って戸惑ってしまいます。著者は明らかに王様と秀麗のカップリングを贔屓にしているのが目に見えるのに、障害ばっかり増えてってどう収拾つけるかさっぱりだし。
彩雲国物語のファンサイトの閉鎖や休止が目に付くようになったのも心配。
今のところ登場人物たちが頑張ってるのでこの勢いで突っ走れば適当なところで収拾つければ大丈夫かな。あと、「秀麗は主人公だけどヒロインは王様だよね」と割り切ると楽になれます。
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