足掛け8年、本編合計22巻、外伝3巻、番外編2巻の計27巻まで続いた「流血女神伝」が、『喪の女王 8』でとうとう完結しました。7巻の時点では「これであと1冊で終わらせられるのか?」などと思ったものですが、いくつか端折っているシーンがあるにせよ、カリエの物語・ザカリエとタイアスの神話としてはきれいに終わらせられていました。満足満足。
途中、「こりゃカリエ一家以外の主要キャラ殲滅エンドか?」と思いましたし、実際人死にが出る出るいっぱい出る。7巻までに死亡フラグが立ってた人がどんどん死ぬ。それでも女神様介入でなんとか生き残った人が何人かいて、なんとか血の惨劇が避けられたしだい。ロイの「オーベルシュタインだと思っていたら実はトリューニヒトでした(銀河英雄伝説ネタ)」はもうなんともいえん。
そしてトルハーンとドーンの借金返済。さすがに女神様の取立ては厳しいです。ドーン兄上はともかく、トルハーンは今後何を糧に生きていくんでしょうか。そういやミュカの代償はなんだったんだ?
ただ、やっぱり1冊で終わらせたせいか、本筋ではないところで「××はどうなったの?」という疑問が結構残ってしまいました。ユリ・スカナ本国の行方とか、マルカーノスさん+αはどうしてるんだろうとかいろいろ。作品内時間で約10年の期間を費やしている大河小説なので、気になる脇役がいろいろ出てくるんですね。
あとがきに子供世代の話は、何かしらの形でお伝えできればと思っています。
とあるので期待しています。実母がぱわふりゃーで、異父妹がさらにぱわふりゃーなアフレイムの奮闘記や、ユリ・スカナ王位継承騒動が非常に読みたい。
「流血女神伝」番外編含むまとめ買いリンクです。ご利用ください。刊行順に読めばいいのですが、番外編の『天気晴朗なれど波高し。』全2巻は毛色がかなり違いますし、あるキャラクターが再登場する『喪の女王 7』までに読めばいいです。
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