少女文庫ニュースのほうに「19世紀大英帝国を舞台とした少女小説の紹介」という記事を書いてました。『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』や『伯爵と妖精』が結構売れてるようなので、ヴィクトリアンな話を探していたらいつの間にかリージェンシーやら20世紀インドまで入れてしまいました。中華風ファンタジーには『十二国記』『彩雲国物語』という二大巨頭がありますが、ヴィクトリアンは少し地味だなあ。
少年レーベルでヴィクトリアンなものってあったかなあ。少女文庫ニュースについ入れてしまった『カーリー』や、『エマ』のノベライズはファミ通文庫で、そういや豪屋大介『シャーロック・ホームズ 俺が掟だ』って発売延期になったままどこに行ってしまったんだろう……と思ってGoogle様にお伺いをたてたら、いくつか出てくるもんですなあ。
パラケルススの娘
1巻を買ったのに未読のまま放置していたら行方不明になりました。ごめんなさい。ヴィクトリア朝ロンドンに修行として送り込まれてきた日本人少年跡部遼太郎が男装の女魔法使いクリスティーナの従僕としてメイドのレギーネとともに心霊現象や怪異に巻き込まれていくという話。ヴィクトリア朝のオカルト面重視の話みたいです。
ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語
架空世界のイングランド(not イギリス、not 大英帝国)を舞台にした技術者物語。これは既読。女王の末の孫エルフェールが東洋人として初めて王立技術院に赴任してきた科学者ネルの押しかけ弟子になり、スコットランドっぽい国の王子が話にからんできて、という話。「19世紀大英帝国」のステレオタイプとは違いますが、手堅い構成で安心して読めます。
めいたん メイドVS名探偵
舞台設定は1930年代だけど、『カーリー』取り上げたらこっちも取り上げなきゃならん気になりました。未読。落日の貴族社会と失業したメイド、なんか日本からやってきたらしいメイド道の生みの親、さらにはいろいろ小ネタがきいてるらしいのでウィッシュリストに入れました。
他に何かあったかな。
追記(2007/10/20):はてなブックマーク - ○ヴィクトリア朝のライトノベル (のべるのぶろぐ 2.0)より何故かコメント残せないのでブクマで。ヴィクトリアンなライトノベルと言えば『麗しのシャーロットに捧ぐ』がありますねー
ということで。
麗しのシャーロットに捧ぐ ヴァーテックテイルズ
富士見ミステリー文庫なのにゴシックミステリーでサスペンスホラーらしい。19世紀英国のゴシックな面が大きく出ているようです。
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