YAMDAS現更新履歴の「「ウィキノミクス」とは何ぞや?」や「『Wikinomics』が刊行されていた」で気になっていた『Wikinomics: How Mass Collaboration Changes Everything』の日本語訳『ウィキノミクス マス・コラボレーションが人・仕事・企業・世界を変える』が日経BP社から6月に発売されるようです。bk1で予約が始まっています。
グーグルCEOエリック・シュミット絶賛! ネット・イノベーションに参加するための必読書。「ウィキノミクス」とは?インターネットと、場所を問わない協業を可能にするソフトウエアが生み出す地球規模のマス・コラボレーション(協働)。それによる、新たなもの造りの潮流である。その典型的な例が巨大バーチャル百科事典「ウィキペディア」だ。このウィキノミクスが、営利企業の生産活動の形を変え始めている。カナダの金鉱山会社・ゴールドコープが自社の最高機密の地質情報をウェブで世界中に公開し、その結果、未知の物理学者、人工知能研究者、CG専門家等々の協力を得て、超優良企業にのし上がった話は既に有名である。本書は、そうした驚くべき事例を、当事者の生々しい発言を交えながら豊富に収載した一冊である。世界の最先端企業では、自社のビジネスモデルに、どうこの「ウィキノミクス」を取り込むかが競争的な課題になっている。先陣を切っているのは、オープンソースに取り組むIBMであり、世界中の商品開発の知恵をかき集めようとしているP&Gであり、機体組み立てに活用するボーイング社である。P&Gの新製品の社外開発率は既に35%に達している。IBM、P&G、ボーイング社、BMWなどの詳しい事例、多数の担当幹部へのインタビューを通して世界が変わりつつあることを紹介する。
池田信夫 blogの書評を見る限り、Wikipediaの話というよりは、企業が情報を独占せず公開することで自社の利益にもつなげていくという話のようです。
追記(2007/05/17):Amazonでも予約がはじまりました。
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