ハードカバー版の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』には、新たにあとがきが書き下ろされていました。ちなみに文庫版にあったあとがきはありません。
新たなあとがきには、文庫版の売れ方について書かれてました。
ライトノベルでは発売日直後の売れ行きが販売数を左右するものですが、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の初速は芳しくなかったよう。ですが発売後一ヶ月たってもじわじわと売れ続け、書店から1冊2冊と注文されては返品がなく……という状態だったそうです。
発売から半年後、最初の重版を行ったら一気に売れ出して、さらに版を重ねることになったらしい。そして『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読んだ東京創元社の編集者から声がかかって、という展開。
東京創元社から出ているハードカバーの小説が話題になっていることから、きっかけになった『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』もハードカバーにしましょうか、ということのようです。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は一般文芸的思春期小説ではありますし、文庫版の百合っぽい甘ロリ服イラストに拒否感を持つ層には訴求力があるのかな?
ちなみに、ハードカバー版にはイラストいっさいございません。あたりまえか。あと、加筆修正もないようです。
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