今月読んだ本リストと、簡単な感想をば。今月は読書量が多かったので分割します。 ライトノベル以外の小説。今月は4冊です。ライトノベルはこちら。
宇月原晴明をデビュー作から読んでいるせいか、『安徳天皇漂海記』が「薄い」と感じてしまうまずい事態になってます。キリスト教異端も錬金術もイスラム忍者も出てきませんもん。とはいえ「三種の神器」に含まれていない神器がでてくるあたりはなんとも。
『天王船』その宇月原晴明のイスラム忍者が出てくる作品『黎明に叛くもの』の外伝短編集。私は『黎明に叛くもの』を単行本でしか読んでませんが、たしか四分冊で出た新書版に収録されていたものじゃなかったかな。その後『黎明に叛くもの』は文庫版が出たんですが、京極夏彦の作品級に製本技術に挑戦しています。短編の中身は、宇月原晴明の他の作品にもつながっていそうなものばかり。
『読み違え源氏物語』は源氏物語を主題としていろいろな切り口で書いた短編集。冒頭の夕顔の段をミステリとして読む、という趣向の安楽椅子探偵形式の「夕顔殺人事件」にはやられました。まあ後の巻のことを考えるとつじつまは合いませんけどね。「かの御方の日記」の葵上がツンデレすぎて萌えます。
『トワイライト〈4〉牙は甘くささやく』、またスタートアップ遅いのかな、と思ったらいきなり! 2か月分が空白になってるという演出もいいです。
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