今日(2006年10月12日)、スウェーデン・アカデミーが2006年のノーベル文学賞にトルコのオルハン・パムク氏に授与すると発表しました。アメリカ人だらけだった今年のノーベル賞に、やっと非アメリカ人の受賞が出ました。
オコナー賞、フランツ・カフカ賞を受賞した村上春樹氏がノーベル文学賞も受賞するのではとの憶測が流れましたが、残念な結果になりました。
スポニチによるとイギリスのブックメーカー(賭け屋)Ladbrokesのノーベル文学賞受賞オッズはこんな感じだったそうです。
「一番人気」はトルコの作家オルハン・パムク氏の4倍。レバノン在住のシリア人の詩人アドニス氏、ポーランドのジャーナリスト、リシャルド・カプシチンスキ氏、米国の女性作家ジョイス・キャロル・オーツ氏が続き、この4人が10倍以下の有力候補。同社は昨年、受賞者となった英国の劇作家ハロルド・ピンター氏に21倍をつけていた。
前回は少しはずしてしまったようですが、今回はぴったり当ててきた感じ。
オルハン・パムクの和訳は2冊出ています。読んだことはありません。
藤原書店
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東西文明の交流をめぐる傑作
難解だけど、面白い
オルハン・パムク氏はオスマン・トルコ帝国末期に起きたとされる「アルメニア人虐殺」は史実だと発言して国家侮辱罪に問われてたんだそうですが、EUの反発回避のためか取り下げたそうです(via News Scrap from 2ch)。去年のノーベル文学賞の発表が一週間遅れたのは、オルハン・パムク氏への受賞をめぐって選考委員会内で意見が対立したんだとか(via 残 照)。
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