明日(2006年5月20日)公開予定の映画「ダ・ヴィンチ・コード」で、上映のボイコット運動や映画会社の親会社の商品不買運動などが起こっているらしい。
- CNN.co.jp : 映画版「ダ・ヴィンチ・コード」、プレミア前に抗議広がる - エンタテインメント
- CNN.co.jp : 「ダ・ヴィンチ・コード」、カンヌ上映で不評 - エンタテインメント
- Sankei Web 生活・文化 「ダ・ヴィンチ・コード」はスリラー 監督、但し書き要求に怒り(05/10 10:51)
- Sankei Web 生活・文化 ダ・ヴィンチ・コード読者の6割が「キリストには子供」(05/17 14:13)
- Sankei Web 国際 ソニー製品を買うな 「ダ・ヴィンチ・コード」抗議(05/18 19:04)
ソニーも不幸な。何かとミソつけた話ばかり耳に入るんだけど、これに関しては同情します。
そもそも原作「ダ・ヴィンチ・コード」はキリスト教異端の説を採用していることもあって、出版直後も「ダ・ヴィンチ・コードは間違っている」系の書籍が欧米で出てたんですが、映画化したことで一気に一般に広まったということかな。「映画化」というのは、単にベストセラーになるだけでない宣伝効果があるんですね。良くも悪くも。
原作で悪役に位置づけられた登場人物が属する「オプス・デイ」(日本語サイトあるんだ)が抗議するのは仕方がない(っていうか、抗議してしかるべきだあれは)けど、一般キリスト教関係者がそこまで目くじらたてるかなあ、と思ったけど、Sankei Webに載ってた共同通信の「ダ・ヴィンチ・コードの読者の6割が……」という記事を読むと「目くじらたてて見せなければ一般民衆が信じ込んでしまう」という理由で行動を起こしてるのかな。
キリスト教徒じゃない私は「イエスに子孫がいようといまいと教義には関係ないんじゃ?」と思うわけですが、キリスト教徒にとってはそんな問題ではないのかなあ。ただ、「イエスの子孫」が政治運動なんぞ始めたら疑いの目を向けますけどね。
カンヌ上映での不評は宗教的なものかと思ったのですが、超映画批評の「ダ・ヴィンチ・コード」評を読むと、どうやらそれだけでもないようで……。ただ、「ダ・ヴィンチ・コード」鳴りやまない拍手という記事で紹介されているように一般試写会では盛り上がったみたい。
ダ・ヴィンチ・コード文庫版全3巻が出てますけど、西洋絵画の素養がないと読みこなすのがかなり辛いです(私は最初に出たハードカバー上下巻を読んだのですが、Googleイメージ検索しながらの読書でした)。
角川書店 (2005/09/01)
売り上げランキング: 1,200
すでに上下巻を読んだけれども大満足
資料集 さながらの濃厚さです
これは高額ですが、作中に出てくる絵画、建物などの写真がたくさん使われてます。「えーっと、『最後の晩餐』ってどんな絵だっけ」ってのがなくなります。
以下、日本語で出ている「ダ・ヴィンチ・コード」批難の書。私は未読。
早川書房 (2006/02)
いのちのことば社 (2006/05/02)
少なくとも「と学会」会員でもある皆神龍太郎さんの本は読んでおかないとなあ。
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