ITmedia Newsによると、ベクターの2006年3月期決算での「シェアレジ」の販売額(シェアウェア作者から徴収した手数料)が2005年3月期に比べ7.6%の減、販売件数も10.9%の減となったと報じられてます。
ITmedia Newsには低価格なメーカー製ソフトの台頭により、利用者ニーズが停滞傾向にあるという。
とあります。実際ソフトメーカーが低価格になってるわけで、いまやコンビニやスーパー店頭でソースネクストの各種ユーティリティソフトが1980円で売られてる。10年ぐらい昔では考えられない事態。ベクターも「プロレジ」の売り上げは伸びてるみたいだし。
でも、この記事を報じたスラッシュドット ジャパン | ベクターが減益-個人開発シェアウェアの販売が減少ではソフトメーカーの低価格路線もさることながら、フリーウェアの充実に伴うシェアウェアの居場所のなさが原因のような気がします。
という指摘が。私個人も同感で、最近シェアウェアの送金をしたのは今使っているBlogWriterぐらいなもの。使っているソフトの多くはフリーウェアばかりになってしまいました。メールクライアントはThunderbirdで、テキストエディタは秀丸のままだけどこれはずっと昔に送金したものを大切に使ってるんだし、スケジューラーやRSSリーダーなんかは無料のWebアプリケーションばかり使ってます。
シェアウェアやパッケージソフトとして売られていたものが大会社に買い取られて無料公開されるってのもよく見ます。日本で、ってのはちょっと思いつかないけど、アメリカだとシェアウェアだったKonfabulatorがYahoo! Widgetsになったりとか、パッケージソフトSketchUpの無料版が公開されたりとか。
高性能な無料ソフトが増えてくると、ちょっとしたソフトぐらいでは金を払いたくなくなってしまいます。
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